今週からは中山から東京競馬場へと開催が移り、東京・中京・小倉の3場となる。
重賞は日曜日にGIII戦がふたつ。来月のGI
フェブラリーSへの
ステップともなる
根岸S(GIII・東京・ダート1400m)と、先のス
プリントGI
高松宮記念へとつながる芝短距離の前哨戦
シルクロードS(GIII・中京・芝1200m)が行われる。
どちらのレースとも有力馬が数多く出走。実力伯仲の混戦で高配当も期待できそうな雰囲気。うち今週は
根岸Sをピックアップ。いつものように過去10年データから馬券のヒントになるポイントを探っていこう。
1.1番人気は勝率40%・連対率は70%!
大爆発するというイメージはないものの、わりと荒れる傾向にある
根岸S。まずそこを分析していこう。
1番人気馬は過去10年で4勝の実績。2着も3回あって連対率は70パーセントとなっている。成績は【4・3・0・3】。馬券軸としてはまずまず信用できるといえる。
一方の2番人気馬は【1・1・3・5】、3番人気馬は【1・2・0・7】で1番人気馬に比べると信頼度はやや劣るという状況。
1〜3番人気までが1着にならなかった年は4回。内訳は4番人気1勝・5番人気1勝・6番人気2勝である。7番人気以降の馬の勝利はなし。軸馬として選ぶならば6番人気以内から選ぶのが正攻法だろう。
2.過去10年は関西馬圧倒の歴史?
根岸Sは、東京競馬場開催ながら、やたらに関西馬が強いレース。
過去10年での馬券圏内30頭中、なんと29頭が関西馬で占められている。
過去10年で勝った関東馬はただ1頭。18年の
ノンコノユメ(6番人気)だけ。出走頭数自体、関西馬のほうが多いのでこうなるのも仕方ないかもしれないが、それにしてもここまで差がつくのかという印象あり。
だが今年は
レモンポップ、
バトルクライ、
テイエムサウスダンなど、上位人気になりそうな関東馬多め。ちなみに上位3頭のなかで、関東馬が2頭以上絡むというのは06年以降一度も起きていない。今年の関東勢はこのジンクスを覆すことができるのだろうか?
3.内枠有利? 特に強いのは3・4枠?
外枠がダメということではないものの、割と内枠馬が好走しているイメージもあるレース。しかし過去10年の馬券圏内30頭を枠順別に並べてみると、1枠5頭・2枠2頭・3枠6頭・4枠6頭・5枠2頭・6枠3頭・7枠4頭・8枠2頭、という結果。
全体的には「やや内枠良し。なかでも3&4枠」。
ギルデッドミラー、
テイエムサウスダンには良いデータだ。さらに「5&8枠はやや不振」の傾向。
馬番でいうと4・10・12・16番は死に目。今年ここに入った4番
セキフウ、10番
タガノビューティー、12番
デンコウリジエール、16番
ケンシンコウにとっては嫌なデータとなる。
4.前走はどこからのローテが狙い目になる?
近年では、前走
カペラS(GIII・中山・ダート1200m)が好走傾向。一昨年はその前走
カペラS2着からの1番人気
レッドルゼルが勝利。3年前も
カペラS1着
コパノキッキングが2着。その前も
カペラS1着から
コパノキッキング1着だった。
昨年の出走馬での
カペラS最先着は3着の
オメガレインボーだった。しかし結果は5着でちょっと足らず。やはり
カペラSからは2着以内が必須のようだ。今年も同レース上位組は出走なし。ローテとしてはほかのレースからの馬を当たらないといけないようだ。
ほかの好走パターンとしては「前走
武蔵野S組」がある。
これは前走4着以内ならばかなり優勢というデータあり。今年は人気上位になりそうな
レモンポップと
ギルデッドミラーはズバリ当てはまる。
(netkeiba編集部)