「
川崎記念・Jpn1」(1日、川崎)
快進撃は止まらない-。2番人気の
ウシュバテソーロ(牡6歳、美浦・高木)が中団馬群の内から進出して直線で抜け出し、
東京大賞典・G1に続いてJpn1制覇。4連勝で2つ目の
ビッグタイトルを獲得した。1番人気の
テーオーケインズは、最終4角で外を回したが半馬身差の2着。3着は5番人気の
ニューモニュメント。
ウシュバテソーロの勢いが上回った。重賞初挑戦で制した昨年末の
東京大賞典に続き、Jpn1タイトルの勲章までゲット。昨秋から4連勝の大出世だ。この勝利で、ダート中距離戦線の王座を揺るがないものにした。
スタート後、主導権を握った
ライトウォーリアからスタンド前で
テリオスベルがハナを奪うと、徐々にペースアップ。最終3コーナー過ぎで
テーオーケインズが外めから仕掛けると、内で脚をためた
ウシュバテソーロも呼応するように動いた。空いた馬群の内を通り、4コーナーから直線で瞬時に突き抜けて先頭。ゴール前は迫るケインズを退けてフィニッシュした。
その勝ちっぷりに、鞍上の
横山和生は強さを再確認した。「小回りの川崎がどうかと思ったが、しっかりこなして、これから先の自信となりました。偉い馬です」と絶賛。「今年も盛り上げていけるよう頑張ります」と2023年はダート界の主役を張る。
勝利を見届けた
高木登師は「内で窮屈かなと感じるところもあったが、うまく誘導してくれました。大きいレースでますます活躍できるのではと思っています」と人馬に最敬礼。今後は海外挑戦も視野に入ってくる。「あくまでも体調次第ですが、選ばれれば
ドバイワールドカップ(3月25日・UAEメイダン)も選択肢の一つ」と指揮官の期待は膨らむ。進化を続ける
ウシュバテソーロの今後に注目が集まる。
提供:デイリースポーツ