北海道上川郡の小野瀬晃司牧場で種牡馬生活を送っていた
イブンベイ(牡23)が7月26日、新冠町明和のビッグレッドファームに移動した。今後は種牡馬として供用せずに功労馬として余生を送る予定。
イブンベイは、
父Mill Reef、
母Rosia Bay(
その父High Top)という血統の英国産馬。80年代後半の欧州古馬戦線で活躍した同馬は、87年の伊3歳チャンピオンで、89、90年の独古馬チャンピオン。
ジャパンC(GI)にも2年連続で出走し、89年はハイペースで逃げてホーリックスの6着。翌年は川崎の
河津裕昭騎手が騎乗し、後方待機から追い込んで8着だった。通算成績29戦10勝(うち
JRA2戦0勝、重賞7勝)。引退後は静内町浦和のビッグレッドファームで種牡馬となっていた。
種牡馬としては、99年ダービー
グランプリ(交流GI)や99年
名古屋優駿(交流GIII)などを制した
タイキヘラクレスほか、95年NHK杯(GII)2着の
マイネルガーベ、98年新潟3歳S(GIII)2着の
ノーザンカピタンなどを出し、晩年は小野瀬晃司牧場に移動していた。