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【共同通信杯】ダノンザタイガー川田曰く「“まだ動けていない”。これはいい馬の特徴とも言える」 美浦の七不思議が六不思議になる日/トレセン発秘話

東京スポーツ
  • 2023年02月10日(金) 18時01分
「美浦トレセンの七不思議」の1つとされているのが、国枝栄調教師が牡馬クラシックと無縁であること。アパパネアーモンドアイという2頭の3冠牝馬を育て上げたほか、春秋の天皇賞、ジャパンC有馬記念という大レースも制しているのにもかかわらずだ。

 しかし、今年こそ国枝調教師の悲願が成就するかもしれない。ダノンザタイガー共同通信杯(12日=東京芝1800メートル)を制すれば、一気に牡馬クラシック戦線の主役に躍り出るからだ。

 2020年のセレクトセール(当歳)で3億円に迫る価格で落札されるなど、若駒のころから将来を嘱望されていたダノンザタイガー。昨年6月のデビュー戦こそスタートで後手に回って2着に敗れたものの、続く未勝利戦を2馬身差で快勝すると、“出世レース”の東スポ杯2歳Sでも2着に食い込んだ。国枝調教師がここまでの蹄跡を振り返る。

「一戦ごとに着実にレース内容が良くなってきたよね。前走後はホープフルSをはじめいろんな選択肢があったけど、やはり目標はダービーということで広い東京コースの共同通信杯から始動することにした。適度に間隔を空けながら使ってきたことで、この中間はさらに成長。馬に実が入ったし、落ち着きも出て、心身ともに充実してきた。最終追い切りの後もバタバタすることはなかったし、いい意味で馬に余裕が出てきたよね」

 1週前には関西から主戦の川田将雅が美浦トレセンまで駆けつけて追い切りに騎乗。頼もしきパートナーは「本質的にいい馬ですから、動きを良く見せたり時計も出ますが、乗っている感覚としては“まだ動けていない”。これはいい馬の特徴とも言えるんですけどね。本当に良くなるにはまだ時間が必要な印象ですけど、今回はこの状態でどこまで頑張れるか」とポテンシャルの高さを評価しつつも、まだ良化途上とのジャッジだったが…。

 その点についてもトレーナーは「彼はプロフェッショナルだし、求めるものが高いからね。逆に現時点で完成されていては、来たるクラシックは戦えないでしょう。それくらいのつくり、完成度でいい競馬をしてこそ、これからが楽しみになるというもの」と前向きに受け止めていた。

 朝日杯FS3着のレイベリングホープフルS4着のファントムシーフなど、例年以上の好メンバーが顔を揃える今年の共同通信杯。ここを陣営の言葉通り“完成途上”で勝てるようなら…。美浦トレセンの七不思議が“六不思議”に変わることになるかもしれない。

(美浦のつぶやき野郎・藤井真俊)

東京スポーツ

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