昨年、一昨年に続いて阪神競馬場の内回り2200mコースで行われる京都記念。

　昨年は12番人気のアフリカンゴールドが逃げ切って波乱となったが、過去の勝ち馬にはラヴズオンリーユーやクロノジェネシス、サトノクラウンにラブリーデイなどが名を連ねているが1番人気馬は【2-1-2-5】。3番人気まで枠を広げても【4-7-6-13】。やや波乱の傾向が見られる。今年は復活を期す実績馬と、順調に力をつけてきた馬の対決模様で難しい。

　◎プラダリアは強い4歳世代で青葉賞優勝馬。ダービー5着、菊花賞7着ののち飛躍を期した今シーズン初戦の日経新春杯は、途中でポジションが下がってしまうなど不本意なレースを強いられたが、最後は大外を回りながらも出走メンバー最速の末脚を繰り出して勝ち馬から0.1秒差3着。惜しい内容だった。

　クロフネ産駒の母は短距離馬だったが、ディープインパクト産駒で母系をさかのぼればオークス3着リトルオードリーにたどり着くファミリーだ。距離もこれくらいがちょうど良いような気がする。

　〇マテンロウレオはきさらぎ賞優勝馬。3歳春のクラシックでは持ち味を生かしきれなかったが、暮れの中日新聞杯は勝ちに等しい内容の2着で、前走の中山金杯では57.5kgを背負って勝ち馬から0.1秒差。5着という着順から受けるイメージほどは負けていない。ビリーヴやジャンダルムを送り出した母系だが、父ハーツクライ、母の父ブライアンズタイムなら距離に対する融通性は高そうだ。今回の結果次第では中距離路線では目が離せない存在になりそうだ。

　▲ドウデュースは強い4歳世代のダービー馬。2歳時には朝日杯フューチュリティステークスにも勝っており、国内では6戦して4着以下なし。負けた皐月賞も最後の3ハロンはメンバー最速で、ダービーはイクイノックス、そしてのちに菊花賞に勝つアスクビクターモアを寄せ付けなかった実力馬だ。過酷だった海外遠征帰りの帰国初戦ということと、春シーズンの最大目標はこのレースではないという事以外に不安材料はない。勝てばあっさりの実力馬なので、そのレースぶりに注目したい。

　△キラーアビリティは中日新聞杯の優勝馬。ホープフルSに勝ってダービー6着なら世代でも上位の馬だ。有馬記念に復活の兆しが見えた△エフフォーリアともども馬券には入れておきたい。