JRAでは年明け初となるGI競走。以前は中距離路線のトップクラスが参戦することもしばしばあったが、20年から同月にサウジCデーが開催されるようになり、一線級がそちらを目指すケースも増えたこともあって、マイル以下に適性を持つ馬によるスピード勝負の傾向が強まっている。
1.コース実績のある馬
芝スタートでワンターンのマイル戦という条件は
JRAではこのコースだけであり、適性が要求される。このレースに関しても、
ゴールドドリーム、
インカンテーション、
ノンコノユメ、
ベストウォーリア、
コパノリッキー、
カフェファラオなどコース巧者が幅を利かせている。
2.巻き返しがあるとすれば距離短縮組
過去10回、前走6着以下から巻き返して3着以内に好走した馬は9頭いるが、全て前走から距離短縮の馬だった。前走凡走馬に限らずとも、距離短縮となる馬は[7-8-6-62]で複勝率25.3%と上々の成績。
3.キャリア数に注目
GIに昇格した1997年以降の勝ち馬延べ26頭はいずれも6歳以下だった。またキャリア数を見ても、26頭中20頭はキャリア20戦以下だった。ダート路線は実績を積んだベテランの存在感も大きく、このレースでも2・3着に台頭してくることはしばしばあるが、勝ち切るのはキャリア数の少ない馬が多い。
メイショウハリオは昨年の
帝王賞を優勝するなど中距離路線で幅を利かせているが、過去には1400mにも勝ち鞍があるように、距離の融通は利くタイプ。現時点でコース巧者とまでは言えないにせよ東京ダートマイルにも勝ち鞍があり、今回の条件替わりでも走ってきそうだ。