昨年の
秋華賞を制した
スタニングローズ(牝4、栗東・
高野友和厩舎)が
中山記念(4歳上、GII、中山芝1800m)で始動する。
昨年は
フラワーCで重賞初制覇。続く
オークスでは
スターズオンアースの2着に敗れたが、秋にリベンジを果たす。前哨戦の
紫苑Sで重賞2勝目を挙げると、続く
秋華賞でGI初制覇。類まれなレースセンスを武器に、
ナミュールや
スターズオンアースとの激戦をモノにした。続く
エリザベス女王杯は14着に終わったが、極端な道悪が堪えたので参考外。今回は2戦2勝の中山が舞台とあって、久しぶりの牡馬相手ではあるが、恥ずかしい競馬はできない。
中山記念は過去96回で牝馬が18勝しているが、近年は苦戦している。15年に
ヌーヴォレコルトが制したものの、その前となると91年の
ユキノサンライズまで遡らなければならない。
ヴィブロスや
ソウルスターリング、
ディアドラや
ラッキーライラックといった名牝も涙を飲んだ牝馬にとって“鬼門の一戦”。しかし、だからこそ
スタニングローズが勝てば、その未来はより一層明るくなるはずだ。