今週からは、開催が東京から中山へ移り「中山・阪神・小倉」の3場。重賞は日曜日にふたつあり、中山競馬場では先のGIに繋がる芝中距離の中山記念(GII・中山・芝1800m)、そして阪神競馬場では芝の短距離戦の阪急杯(GIII・阪神・芝1400m)が行われます。

　毎週、重賞での激走馬を予想するこのコーナー。今週は好メンバーが揃う中山記念で、膨大なデータを駆使したnetkeibaオリジナルAIが絶好の狙い馬を探していきます。

　月曜日現在、登録馬は15頭。例年10頭前後になることも多いレースですが、今年は昨年同様に多めの頭数が期待できます。

　昨年はここで勝ったパンサラッサが続くドバイターフ(G1・メイダン・芝1800m)も勝利しており、今年も見逃せない一戦となるでしょう。

　人気上位になりそうなのは、前走・チャレンジC(GIII・阪神・芝2000m)を勝っているソーヴァリアント(牡5・美浦・大竹厩舎)。これまであまり順調に使えなかった素質馬が、前走からの重賞連勝を狙います。

　対するは、昨年の秋華賞馬スタニングローズ(牝4・栗東・高野厩舎)。前走は重馬場という合わない条件のエリザベス女王杯で14着という大敗。ここは明け4歳牝馬を牽引してきた存在としてリベンジしたい一戦になります。

　そして昨年夏以降は重賞4戦連続で馬券圏内になっているダノンザキッド(牡5・栗東・安田隆厩舎)も有力。こちらは2歳時以来の重賞制覇を果たして完全復活としたいはずです。

　さらには、マイル戦ならば安定して好走しているシュネルマイスター(牡5・美浦・手塚厩舎)、昨年の宝塚記念(GI・阪神・芝2200m)で2着となったヒシイグアス(牡7・美浦・堀厩舎)、今年の中山金杯(GIII・中山・芝2000m)1着馬のラーグルフ(牡4・美浦・宗像厩舎)、京都金杯(GIII・中京・芝1600m)1着馬イルーシヴパンサー(牡5・美浦・久保田貴厩舎)、明け4歳の良血馬ドーブネ(牡4・栗東・武幸厩舎)なども参戦。馬券的には、かなり迷うメンバー構成となります。

【GI制覇へ好発進の期待！】

　予想はすべてAI任せ。枠順や当日の馬場状態予測を反映していない現時点のものとなりますが、人間の気持ちが入らない分「まさか」と思えるような穴馬を選出することもあります。

　そして今回、月曜日時点でAIが選出してきた本命候補はヒシイグアス(牡7・美浦・堀厩舎)でした。

　同馬は父ハーツクライ・母ラリズ(母父Bernstein)という血統。成績はこれまで15戦6勝[6-5-0-4]で、連対率73％超えという安定感抜群の馬です。

　重賞タイトルは、これまで2つ。21年中山金杯(GIII・中山・芝2000m)と、21年中山記念(GII・中山・芝1800m)を連勝しています。

　20年4月の2勝クラス(東京・芝1800m)から、一昨年の中山記念までを4連勝。中山記念勝ち以降は4レースすべてでGI戦に出走し、すべて掲示板をキープしています。

　21年香港C(G1・シャティン・芝2000m)と、昨年の宝塚記念(GI・阪神・芝2200m)では2着と好走。今回は前走以来8ヵ月ぶりの休み明けとなりますが、すでに同レースを制覇している点からもコース適性は問題ないでしょう。

　あとは、出走メンバー・鞍上・枠順などが確定した後のAIジャッジがどうなるのか…。レース直前のAI予想最終判断もお楽しみに！

(netkeiba編集部)