現地時間2月25日(土)にサウジアラビアのキングアブドゥルアジーズ競馬場で行われた
サウジカップ(G1)は、
吉田豊騎手が騎乗した
パンサラッサ(牡6、栗東・
矢作芳人厩舎)が逃げ切り、日本調教馬初の
サウジカップ制覇を果たした。勝ちタイムは1分50秒80だった。
ほかの日本馬は
カフェファラオ(牡6、美浦・
堀宣行厩舎)が3着、
ジオグリフ(牡4、美浦・
木村哲也厩舎)は4着、
クラウンプライド(牡4、栗東・
新谷功一厩舎)は5着、
ジュンライトボルト(牡6、栗東・
友道康夫厩舎)は7着、
ヴァンドギャルド(牡7、栗東・
藤原英昭厩舎)は11着だった。
レース後の関係者のコメント
1着
パンサラッサ(
吉田豊騎手)
「うまくゲートを出ないことがありますが、今日はスタートに集中してうまく出ることができました。後続馬があまり競って来ず、ペースがあまり速くなかったのが勝因だと思います。もちろん直線で後ろから追って来ていることはわかっていましたが、そこから二枚腰を使うことができる馬なので信じて乗りました。今日のことは忘れられない思い出になりましたし、
パンサラッサに乗ることができて良かったです」
(
矢作芳人調教師)
「
吉田豊騎手のスタートが素晴らしく、今日は完璧なスタートを切りました。1番枠を引いたとき、
パンサラッサにとってはアドバンテージだと思いましたし、実際そのようになりました。こんな結果が出るとは本当に信じられません。スタッフと馬に感謝したいです」
3着
カフェファラオ(ジョアン・モレイラ騎手)
「馬の間に挟まれて厳しい位置取りになりましたが、その後うまく進路が見つかってゴールまで頑張ってくれました。とても良い走りだったと思います」
4着
ジオグリフ(
クリストフ・ルメール騎手)
「すごく良いスタートで良いポジションを楽に取れました。その後はずっと
パンサラッサをマークし、同じタイミングで仕掛けていきました。直線では良く頑張ってくれましたが、ラスト50メートルでちょっと疲れてしまいました。初ダートでしたが良く頑張ってくれて良い結果を出してくれました」
(
木村哲也調教師)
「日本から応援くださったファンの皆様に関係者を代表して御礼申し上げます。このような違う環境でもひるむことなく、良く走ってくれたと思います。今回の遠征で色々チャレンジして得た知見もあったので、次の遠征の際には活かせるようしたいと思います。また応援お願いします」
5着
クラウンプライド(
ダミアン・レーン騎手)
「よく走ったと思います。ゴールまでバテることなく頑張ってくれましたし、馬場にも
フィットしていたと思います」
(
新谷功一調教師)
「展開などは理想の形で運ぶことができましたし、馬の状態も悪くはなかったです。それでも結果として逃げ切られたのは、同じ日本人としてただ悔しいの一言です」
7着
ジュンライトボルト(ライアン・ムーア騎手)
「彼は馬場をあまりうまくこなせなかったと思います。少し残念です」
11着
ヴァンドギャルド(
藤原英昭調教師)
「日本馬が勝ったのは良かったですが、初めてのダートで砂もかぶってあまり進まずちょっと残念でした。次のドバイで巻き返したいです」
(
JRA発表)
ラジオNIKKEI