3月1日、
川崎競馬場で行われる
エンプレス杯(4歳上牝・JpnII・ダ2100m)。2020年からNAR
グランプリ4歳以上最優秀牝馬を3年連続受賞した
サルサディオーネ(牝9、大井・
堀千亜樹厩舎)が、このレースを最後に引退する。
マリーンカップや
クイーン賞などDG戦線で躍動してきた女傑はラストランを飾ることができるか。
サルサディオーネは
父ゴールドアリュール、
母サルサクイーン、母の
父リンドシェーバーという血統。
2016年11月、京都競馬場の2歳新馬戦でデビューし、続く中京競馬場での未勝利戦で初勝利。17年8月には
レパードSで重賞初出走し、15頭中12番人気ながら2着と好走した。
JRAでは4勝を挙げたのち、19年12月からは大井競馬に移籍。転厩2戦目となった20年の報知
グランプリCで重賞初制覇を飾ると、
マリーンCではDG競走での初勝利を手にした。
活躍は牝馬限定戦にとどまらない。21年には
日本テレビ盃でDG競走となって以降、牝馬として初めての1着をもぎ取った。22年の
さきたま杯では
エアスピネルや
ヘリオスといった中央の実力馬をねじ伏せて、自身DG競走5勝目。通算成績は54戦13勝。
近10走を見ても馬券圏外に沈んだのは2走と安定感を見せる。前走のゴールドCでも年下の牡馬を相手に、勝ち馬とわずか0.2秒差の2着と衰えるところを知らない。引退後は繁殖入りすることが決まっている女傑。55年に創設された伝統の一戦でも、最後まで力強い走りを見せてくれるはずだ。