重賞2勝の実績は決して
ミステリーじゃない。
キタウイングは2走前の阪神JF時に続き、栗東滞在で調整している。火曜朝は角馬場から逍遥(しょうよう)馬道、坂路で調整し環境にすっかりなじんでいる様子だ。ただ全休日明けとあって、普段から稽古をつける小島師は「坂路では走っている馬を見て、少しつられたりしていました」と感触を伝えた。
阪神JFでは好位につけるも本来の末脚を繰り出せず14着。「あの時は最終追いが少し速くなりすぎたかな。今回は
トライアルでもあるし強くなりすぎないように」と回顧し、レースについても「ああいうレースになったおかげで、脚をためた方がいいことがハッキリしましたね。追い切りでも前に行くとハミに頼りすぎてしまう」と分析した。その経験が前走・
フェアリーSの結果につながり、今回の調整にも結びついている。
同厩舎では過去に
ブラックエンブレム(08年
秋華賞)、
クィーンスプマンテ(09年
エリザベス女王杯)が栗東滞在を経てG1を勝っている。指揮官は「最終的な輸送距離が短くなるのでこちらの方がいい」ときっぱり。レース後も
桜花賞まで滞在する予定だ。3歳牝馬で唯一の重賞2勝馬が、ここも結果を出してセンターステージに向かう。
スポニチ