阪神土曜は
桜花賞TR「第30回
チューリップ賞」がメイン。歴代優勝馬から
テイエムオーシャン、
ブエナビスタ、
ハープスターと
桜花賞馬が出ている最重要
トライアル。今年は関東馬が熱い!!
ペリファーニアはG1・3勝馬
エフフォーリアの半妹。中山新馬戦は道中の接触を乗り越え、あっさりデビューV。先月電撃引退した兄を追って、G1ステージに羽ばたくか。重賞2勝馬
キタウイングは小島厩舎名物の栗東滞在で切れ味をメキメキ磨いている。
偉大な兄を追って。
ペリファーニアは半兄
エフフォーリアが
有馬記念に出走した昨年12月25日の中山でベールを脱いだ。芝1600メートルの新馬戦。スタート直後の2コーナー手前で他馬に寄られて接触する不利があったが、徐々に進出して2馬身差完勝。鹿戸師は「大きな不利を受けながら勝ち切ったようにポテンシャルは相当なものがある」と目を細める初陣だった。
新馬V後はノーザンファーム天栄で充電を図った。週末の2月26日は坂路で4F53秒2〜1F11秒2と強烈な伸び。全休明け28日は坂路(4F61秒9)をキャンターで元気良く駆け上がった。水出助手は「感じは良さそう。前走と同じぐらいか、それ以上の状態。テンションも上がっていませんし、折り合って走れています。休ませて少し体も大きくなった。馬体重はそう変わっていませんが、背が伸びて、迫力が増している」と成長を感じている。
同じ鹿戸厩舎に在籍した兄
エフフォーリア(父
エピファネイア)は3歳時に
皐月賞、
天皇賞・秋、
有馬記念と中長距離G13勝。父がスピード色が濃い
モーリスに替わった妹はキャラも少々違う。同助手は「兄は速い脚を長く使うけど、妹は瞬発力ですね。乗っている感触以上に数字(時計)が出ている感じ」と非凡な運動神経を称える。
桜花賞に最も直結する
チューリップ賞を逃げずに選択したのは期待の高さに他ならない。2月
京都記念後に電撃引退→種牡馬入りしたばかりの兄のバトンを受けて、妹は桜舞台を夢見て仁川へ。鹿戸師は「新馬で負った外傷の影響はもうないし、美浦に戻った後もいい動き。ここでどれだけやれるか楽しみ」と期待を膨らませる。初の関西遠征もクリアし、2戦目であっさり重賞Vなら、阪神JFを制した女王
リバティアイランドが待つ“桜勢力図”も変動するかもしれない。
《勝てば最小キャリアV》
チューリップ賞が重賞に昇格した94年以降、新馬V直後の2戦目で勝った馬は一頭もいない。「
桜花賞指定オープン」として行われていた93年に
ベガが新馬1着後に
チューリップ賞を勝ったが、当時の新馬戦は「1開催中なら複数回出走可能」で
ベガは新馬2着→新馬1着後の3戦目で制した。
ペリファーニアが2戦目で
チューリップ賞を勝てば、レース史上最少キャリアVの偉業になる。
スポニチ