「
チューリップ賞・G2」(4日、阪神)
東の良血馬が勇躍仁川に乗り込む。昨年暮れの新馬戦を2馬身差で快勝した
ペリファーニアが重賞に初挑戦する。半兄が21年
年度代表馬の
エフフォーリアだけあって、素質の高さは折り紙付き。兄の主戦も務めた横山武を背に、無傷2連勝で桜の切符をつかみ取る。
牝馬クラシック戦線の真打ち登場となるか。キャリア2戦目にして
桜花賞トライアルに参戦する
ペリファーニア。半兄に21年
年度代表馬エフフォーリアがいる血統背景は、このメンバーでも際立っている。「能力的にはやれてもいいと思う。いい勝負をしてほしいよね」。鹿戸師の視線も、自然と本番へ向く。
昨年暮れの新馬戦で鮮烈なデビューVを飾った。最初のコーナーで前をカットされながらの完勝劇。水出助手は「初戦は不利がありながら勝ち切ってくれた。強い内容でした」と素質を再認識したという。レース中のアク
シデントで外傷を負ったものの、大事には至らず仁川の前哨戦に歩を進めた。
日曜(2月26日)の美浦坂路で4F53秒2。ラスト1Fは11秒2と出色の伸びをマークした。同助手は「1週前が遅かったので日曜にもやったが、初戦と同じくらいかそれ以上の状態で出せそう」と仕上がりに太鼓判。父は、兄の
エピファネイアから
モーリスに変わった。「
エフフォーリアは速い脚を長く使う。妹は瞬発力タイプ」。兄をも凌駕する決め手がストロングポイントだ。
兄の主戦も務めた横山武は「もちろん兄とは違うが、別タイプのいい馬です。輸送もあるし不安材料は多いけど、今回の経験が今後に生きてくれば」と、これからの飛躍と成長を楽しみにする。引退した兄の分まで-。仁川から夢の続きが始まる。
提供:デイリースポーツ