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引退後角居勝彦元調教師の元で暮らしたドリームシグナル死す 08年シンザン記念覇者

  • 2023年03月07日(火) 15時55分
 08年のシンザン記念を制したドリームシグナル(牡18)が1日、石川県珠洲市のタイニーズファームで蹄葉炎悪化に伴い安楽死となった。7日、ジャパン・スタッドブック・インターナショナルが発表した。

 ドリームシグナル父アグネスデジタル母ダイイチアピール、母の父サンデーサイレンスの血統。現役時代は19戦2勝。2歳時に京王杯2歳Sで2着、朝日杯FSで4着となると、3歳初戦のシンザン記念で重賞初制覇。NHKマイルCでも4着に健闘した。

 現役引退後は乗馬となり、金沢競馬場の誘導馬としても活躍。近年は角居勝彦元調教師が取り組む「奥能登・馬プロジェクト」のメンバーとして、子どもたちとのふれあい活動などで活躍していた。

 「奥能登・馬プロジェクト」は公式ホームページでドリームシグナルとの別れを報告。「奥能登・馬プロジェクトにとって大切な仲間であったドリームシグナル号が2023年3月1日、蹄葉炎悪化に伴い安楽死となりました。2023年2月上旬、持病であった腰の状態が思わしくなくなり、馬房の外で転倒し自ら起立することができない状況でした。

 スタッフの介助で立ち上がりましたが、馬房内では吊起帯を使用し起立介助を行っておりました。転倒時に外傷を負い、その治療もあって舎飼いを余儀なくされましたが、ドリームシグナル号はしっかりと餌を食べ、調子のよい日は軽い運動を行える日もありました。

 しかし、その後2度の転倒、自力での起立困難、スタッフ介助を繰り返しているうちに蹄葉炎が悪化してしまい、安楽死を決断せざるを得ない状況となってしまいました」と説明。

 「ドリームシグナル号は、競走馬から乗用馬へ転向しましたが腰を痛めてしまい、サードキャリアを求めて珠洲へやってきて、奥能登・馬プロジェクトの創設時から一緒に頑張ってきてくれました。珠洲では少しずつ筋力をつけて再び人を乗せることができるようになり、子どもたちとのふれあい活動などでも活躍してくれました。

 そして三度の起立困難も逞しい生命力で乗り越えようと頑張ってくれました。その姿はスタッフだけでなくたくさんの人々に勇気を与えてくれました。ドリームシグナル号と過ごした日々はかけがえのない充実した時間でした。

 たくさんの笑顔をくれたドリームシグナル号に心より感謝をし、安らかな眠りにつくよう祈りつつ、奥能登・馬プロジェクトをここまで支えてくれたことに報いるべくスタッフ一同これからも頑張ってまいります」と綴った。

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