◆報知杯
フィリーズレビュー追い切り(3月8日、美浦トレセン)
桜花賞トライアルの第57回報知杯
フィリーズレビュー・G2(12日、阪神=3着まで優先出走権)の追い切りが8日、東西トレセンで行われた。出走予定馬で2頭しかいない重賞ホースの
リバーラは美浦・Wコースで格上の僚馬を相手に併入。1週前からの上昇ぶりを松末守司記者が「見た」。
阪神JF18着からの巻き返しを狙う
リバーラの動きに、上昇気配を感じとった。追い切りは石橋を背に美浦・Wコースで
高松宮記念に出走予定の
トウシンマカオ(4歳オープン)との併せ馬。リズム良く追走し、持ったままだったとはいえ、3ハロン過ぎにグンと加速すると内に入った直線で5ハロン66秒9(6ハロン83秒4)―11秒3で力強く併入フィニッシュした。高柳瑞調教師は「先週よりも一段上がった感じ」と変身を強調した。
2日の1週前追い切りでは、
リュクススティール(3歳未勝利)と同コースで併せ、しまい強めに追われての2馬身先着。5ハロンは今週と同じ数字66秒9だが、3ハロンからの動きがまったく違う。
重賞ウィナーと併せ、調教の質、負荷を高めたこともあるが、先週が37秒3―11秒7だったのに対し、今週は36秒6―11秒3。手綱を抱えたままでもラストの反応が格段に上がっており、3か月ぶりでも反撃態勢はしっかり整えられている。トレーナーも「速い時計を求めてはいないけど、しまいは無理なくこれだからね」と手応えを口にする。
2連勝の勢いで挑戦した前走の阪神JFは、初のマイルだったこともあり結果にはつながらなかった。
ファンタジーSで重賞タイトルを手にした7ハロンに戻れば話は違う。「前走は距離の問題だけじゃなく気持ちがふわっとするところもあった。1400メートルの方がいいと思うし、スピードを生かす競馬ができれば」と同師。
キンシャサノキセキ産駒の素質馬が、2つめのタイトルにしっかりと照準を定めてきたことを確認した。(松末 守司)
スポーツ報知