昨年は
目黒記念を勝って、重賞2勝目を挙げた
ボッケリーニ(栗東・
池江泰寿厩舎)。昨秋は
ジャパンC、
有馬記念とGIの壁に跳ね返された着順となったが、そこからリフレッシュして栗東へ帰厩。今朝15日は次走予定の
日経賞(3月25日・中山芝2500m)に向けた1週前追い切りを行っている。
2回目のハローが終了した直後のCWで
水口優也騎手が騎乗。
アルファヒディを3馬身ほど後ろから追走する形で道中を進めていき、中盤には他厩舎の併せ馬が接近するような場面もあったが、リズムを崩すことなく追走できていた。
4コーナーから最後の直線に向かうところでラップが速くなり、
ボッケリーニも前に追いついていこうと加速していく。ラスト2Fの標識でその差が詰まりそうになったが、相手の脚色も良く、ラスト1Fの標識を過ぎてからは逆に離されてしまい、結局遅れてのゴールとなった。
時計は6F82.0〜5F66.8〜4F51.8〜3F36.3〜2F22.7〜1F11.7秒。最後の直線は11.0秒から11.7秒に失速しており、目一杯に追われていたことを考えても、少し物足りなさは残った。ただ、時計的には昨年の
日経賞2着時の1週前(CW6F82.3秒)に似た部分もあり、来週の動き次第では、昨年以上の結果も期待できるはず。
(取材・文:井内利彰)