ダービー候補の呼び声もある
キングズレイン(牡3、美浦・
手塚貴久厩舎)が
毎日杯(3歳・GIII・阪神芝1800m)で始動する。
まだまだ完成途上ながら、クラシック級のポテンシャルを示している。未勝利、
百日草特別と連勝し、前走の
ホープフルSは3着。しかし、当時は超が付くスローペースで、典型的な逃げ先行決着だった。そんな中、後方から外を回し、メンバー中最速となる上がり3F34秒3を繰り出して追い上げたのだから、まさに負けて強し。一番強い競馬をしたといっても過言ではないだろう。
血統に目を転じれば、父
ルーラーシップ×母の
父ディープインパクトの配合は現3歳世代のトレンド。
JRAでは18頭がデビューし、8頭が勝ち馬。
朝日杯FSを制した
ドルチェモアの他にも、阪神JFで3着だった
ドゥアイズ、
フェアリーSで2着の
メイクアスナッチなど、GI候補生が続出している。
キングズレインは当初予定していた
弥生賞ディープインパクト記念を熱発で回避する誤算はあったが、今後に向けて賞金加算が必要な立場。同期に後れを取るわけにはいかない。ダービーに向けて、必勝を期す一戦となる。