「
日経賞・G2」(25日、中山)
春の盾へ視界良好-。2番人気の
タイトルホルダーが独り旅。不良馬場の中で鮮やかな逃走劇を演じ、昨夏の
宝塚記念以来となる復活Vを決めた。
1番人気の
アスクビクターモアが出遅れて後方からの競馬。となれば、競ってくる相手はいない。終始、自分の
スタイルを貫き、最後の直線では他馬との差を広げていくばかりだった。終わってみれば8馬身の差をつけ、2分36秒8のタイムで、連覇の懸かる
天皇賞・春(4月30日・京都)への優先出走権をゲットした。
横山和は「スタートを出てくれたので、何も心配することなく、あとはどれぐらい離して行けるかでしたね。うれしいです」とホッとした表情。昨秋は
凱旋門賞挑戦で11着と惨敗し、
有馬記念でも9着と苦しんだ。「秋は結果を出すことができなくて、馬が一番苦しかったと思いますが、前哨戦とはいえ、こうして強い
タイトルホルダーを見せることができて、すごくうれしいです。まだ(本番まで)時間もあるので、このまま順調に行ってくれればいいですね」と、新装成った淀での大一番へ心を躍らせた。
2着には5番人気の
ボッケリーニ、3着には7番人気の
ディアスティマが入った。1番人気の
アスクビクターモアは、出遅れが致命傷となって9着に敗れた。
提供:デイリースポーツ