小倉大賞典を制した
ヒンドゥタイムズ(セ7、栗東・
斉藤崇史厩舎)が
大阪杯(4歳上・GI・芝2000m)でGI初挑戦初制覇を目指す。
20年春のオープン昇級後、重賞では勝ち負けに届いていなかったが、昨春の去勢手術が転機となった。復帰初戦の
小倉記念で2着に健闘。その後、
京都大賞典が4着、
チャレンジCが6着と悔しいレースが続いたが、年明け初戦の
小倉大賞典で重賞初制覇を果たした。明けて7歳だが、適度に休みを取りながら使われてきたので、まだまだフレッシュ。遅めの充実期を迎えたといえるだろう。
これまでに騙馬は
JRAのGIを22勝している。その内訳は芝が10勝、ダートが3勝、障害が9勝。また、外国馬が過半数の13勝を挙げており、
JRA所属馬は9勝のみとなっている。平地の
JRA所属馬の勝利となると、93年
ジャパンCの
レガシーワールド(6番人気)、94年
ジャパンCの
マーベラスクラウン(6番人気)、02年
マイルCSの
トウカイポイント(11番人気)、16年
チャンピオンズCの
サウンドトゥルー(6番人気)、18年
フェブラリーSの
ノンコノユメ(4番人気)の5回しかない。
常識的に考えると、GI初参戦の
ヒンドゥタイムズは厳しいレースを強いられるだろう。ただ、どういうわけか騙馬がGIを勝つ時は人気薄が多いのも事実だ。
JRA所属の騙馬による芝GI制覇となれば、02年
マイルCSの
トウカイポイント以来、21年ぶり4頭目。偉業達成のシーンを期待したい。