京王杯スプリングカップ、あるいは
安田記念。牝馬なら
ヴィクトリアマイルへと続く春のマイル路線だが、ト
リッキーな中山競馬場芝1600mコースを使って行われるハンデ戦。過去10年で1番人気馬は【1-2-1-6】でトップハンデも【0-1-0-14】と苦戦している。今年もフルゲートの16頭。最軽量53kgからトップハンデ58.5kgまでの5.5kg差の中で行われる。逃げ馬不在のメンバー構成で、今週から仮柵が設けられるBコースが使用されることがポイントになりそうだ。
◎
マテンロウオリオンは
シンザン記念の優勝馬で、
NHKマイルC2着馬。中山マイルコースは
ニュージーランドトロフィー2着というのがある。ダービー以降は、それまでの堅実さが消えてしまったが、それでも大きくは負けていない。前々走の
京都金杯は「ゲート内で頭をぶつけた」との事で、参考外。前走は互角のスタートから中団のインを進み、内埒沿いをしぶとく伸びて、復調気配を見せていた。58kgは楽ではないが、気楽に乗れる強みを生かしたい。
〇
インダストリアは昨年暮れのカウントダウンS優勝馬。中山マイルコースは3歳時に
ジュニアカップを勝っていて【2-0-0-0】。まだ若さを残す馬で前走の
東京新聞杯は伸びきれなかったが、もともと左回りはモタれるようなところがあって得意ではない印象だ。成長力のある血統でもあり、右回りで改めて期待したい。
▲
レッドモンレーヴはデビューからの通算成績が【4-2-0-1】で唯一の着外は未勝利戦を勝った直後の
共同通信杯。やや気負いながらの競馬になって6着だったが、素質に一端を示したレースだった。祖母が
エアグルーヴで、
ロードカナロア×
ディープインパクトという超がつく良血馬。大事に使われながら体重を増やしており、将来性は十分だ。
△
ゾンニッヒは
東風S2着馬。初勝利の後は芝2000mばかりを使われていたが、昨秋からは芝1600mにシフトして以降は【1-3-0-1】。中山マイルは【1-2-0-0】と得意の舞台だ。
前走は前2頭が飛ばす展開。中団から最後は追い上げ、その末脚は見所があった。今回が重賞初挑戦で、いわば試金石の1戦だが不安よりも期待の方が大きい。
△
ウイングレイテストは
ニューイヤーSの優勝馬。
デイリー杯2歳Sの2着馬だが、
スクリーンヒーロー産駒らしい成長力で、6歳になった今も1戦毎に力をつけている印象だ。良馬場なら。
毎日王冠2着△
ジャスティンカフェは中山コースへの対応が鍵になりそうだが、能力は十分に通用するはず。