今週の開催は「中山・阪神」の2場となる。
重賞は、土曜日にダービー卿CT(GIII・中山・芝1600m)。日曜日に
大阪杯(GI・阪神・芝2000m)が開催される。今週は、やはり春の芝中距離王決定戦ともいえる
大阪杯にスポットを当て馬券の傾向を探っていこう。
1. 1・2・3番人気馬で上位独占は03年以来なし?
GIに昇格してから今年で7年目。前身は、開催時期も同じだったGII産経
大阪杯である。阪神競馬場で芝2000mという点は変わらないが、やはりGIとGIIでは若干の違いはあるだろう。ここではGIとなってからの過去6年データを重視しながら、不足な点を過去10年データを使って探っていく。
いつものようにまずは上位人気馬の成績チェックから。
過去6年では1番人気馬は2勝【2・0・2・2】という成績。これが過去10年だと【3・1・3・3】。全体的にはまずまずの成績という感じだ。
2番人気馬は過去10年で【3・2・1・4】で1番人気とほぼ同レベル。一方、昨年までまったく成績を残していなかったのは3番人気馬。ようやく昨年
レイパパレが2着となって【0・1・0・9】となったが、勝利となるとGII時代の09年産経
大阪杯ドリームジャーニー以来一度もなし。3番人気馬はジンクス的に嫌な感じはする。
ちなみに1番人気馬と2番人気馬の両方が馬券圏内から消えるという事象は、06年以来起きていなかったが、昨年はそれが16年ぶりに発生した。そのかわりに3番人気馬が馬券圏内になったのだろう。さらに1・2・3番人気だけで上位独占ということは、03年以来一度も出ていない。人気馬同士だけの馬券はあまり買いたくない。
2.高配当なら馬連を狙え?
次に配当の傾向をみていこう。
ここ2年、馬連は万馬券の連続。一昨年は「4番人気&6番人気」で1万9080円。昨年は「8番人気&3番人気」で1万0980円と高配当になっている。1番人気は4年連続で連対を外しているのだ。まあ21年
コントレイルが3着に敗れるくらいだから、
カンタンなレースではないのだ。
ちなみにGIに昇格した後の6年は、馬連で10倍以下の堅い配当はなし。上位3番人気までの馬を軸にしたとしても、相手は「4-9番人気」あたりで狙わないと獲れないレースなのだ。
3.23年間勝てない関東馬?
とにかく
大阪杯は、関西馬優勢がずっと続いている。
GIになっての過去6年で、関東馬で馬券圏内になっているのは、20年3着
ダノンキングリー(1番人気)だけ。過去10年でも関東馬の好走はそれだけしかない。
勝った関東馬を探していくと、99年の
サイレントハンター(1番人気)までさかのぼらないとならない。つまり
大阪杯は23年間も関東馬は勝てていないのである。
昨年の単勝1倍台だった1番人気
エフフォーリアもこのジンクスを覆すことはできずに9着敗退…。関東馬という呪縛は、今年の関東馬、
スターズオンアース、
ヒシイグアス、
ノースブリッジ、
ラーグルフにどう影響するのだろうか?
4.馬番「5・6・7・8番」がすべて外れることはない?
大阪杯は、GII時代も含めるとなぜか3枠が強いレース。
GIに昇格してからも3年連続で連対していたくらい相性が良い。しかし近3年では3枠は馬券圏内にはなれていない。今年は3枠に
ワンダフルタウンと
ヴェルトライゼンデが入った。
さらに、過去10年の傾向を見ると、馬番「5・6・7・8」番が必ず連対している。この4頭がすべて馬券から消えることはないのだ。今年は上記の3枠2頭に加え、4枠に7番
マテンロウレオ・8番
ラーグルフが入った。今年の結末やいかに?
(netkeiba編集部)