約2年半の改修工事を終えた京都競馬場が22日、グランドオープンを迎えた。土曜日の午前中とは思えないほど、多くのファンが集結。拍手に包まれて始まったオープニングレースの1R・3歳未勝利戦(芝2000メートル)を制したのは、
吉田隼人騎手が騎乗した7番人気の
ウィズユアドリームだった。勝ち時計は2分0秒9。
好スタートからスムーズにハナを奪うと、マイペースでレースを引っ張る。余力十分に直線を迎え、内ラチ沿いで二枚腰を発揮。そのまま後続の追撃を封じ込めた。2着は2番手で運んだ
川田将雅騎手騎乗の5番人気
アーテルナイト。1番人気の
武豊騎手騎乗の
ディープインパクト産駒スイープアワーズは、追い込んだものの出遅れが響いて3着に敗れた。
記念すべき新装・京都初勝利を飾った吉田隼は「馬場が素晴らしく、乗りやすくて気持ち良かった。(オープニングレースというのは)意識していました。自分が勝つとは思っていなかったし、場違いな感じがしましたけど。これも勝負なので」と充実の汗を拭う。「お客さんとの距離も近くて札幌、函館のようでした。拍手もG1と思うぐらいの圧を感じるほど聞こえました。パドックからコースも近くなって扱いやすくなって、地下馬道も広くて馬の負担も少ない。今は内の先行有利かなと思います」と、新たに生まれ変わった淀の印象を語った。
3着に敗れた
スイープアワーズに騎乗した
武豊は「馬は良くなっていたよ。馬場は最高。2年半使ってなくて、造り直したからね。メチャクチャいい。時計もメチャクチャ速くはないから」と語っていた。
提供:デイリースポーツ