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【エトワール賞予想】王者スティールペガサスに3歳馬スペシャルエックスが挑む

  • 2023年04月26日(水) 18時00分
 門別競馬場では、オフシーズンの間に路盤改修と砂の入れ替えが行われ、園田や船橋と同じオーストラリア産の珪砂が外走路一面に敷き詰められた。ナイター照明に照らし出されて白く浮かび上がる様は、『雪国』の冒頭よろしく、「夜の底が白くなった」という表現がぴったりである。この砂のレースに与える傾向は、2日間の開催を終えたばかりの現状では断言し難い。私が厩舎関係者に取材した限りでは、「少し砂圧が薄く感じる」「昨年までよりも走りやすい」といった意見があった一方、「乾き始めると滑る感覚がある」という声も聞かれた。昨年までのタフな馬場とは、やはり違った見方をすべきだろう。しかし、まだ良馬場でレースが行われていない以上、もう少し時間をかけて考える必要がある。

 舞台を新たに行われる初めての重賞、エトワール賞は、今年の短距離戦線を占う重要な一戦だ。様相は、昨年のチャンピオンであるスティールペガサスの一強と言って過言ではない。昨年夏から4連勝で道営スプリントを制した実力は疑いようがなく、既にそこで下したメンバーとは勝負付けが済んだ感がある。調整過程も順調で、仕上げに抜かりは無いようだ。今回の内容によっては、6月1日の北海道スプリントCでも好勝負が期待できるだろう。

 新勢力にもスポットライトを当てておきたい。なかでも特筆すべきは3歳馬スペシャルエックスだ。2歳時には地元重賞勝ちに加え、兵庫ジュニアグランプリJRA勢相手に2着と好走しており、この世代で全国トップクラスのスプリンターである。スティールペガサスとの斤量差4kgを活かした積極策に注目だ。

 スペシャルエックス含め、田中淳司厩舎からは5頭が参戦。スペシャルエックスベストマジックが前で淀みない流れを作り、後方にスマートアルタイルスマートアヴァロンという直線勝負型が構えるという布陣だろう。実力的にも総崩れは考えづらい。他では、昨年の勝ち馬フジノパンサーも忘れてはいけない存在である。

(文:競馬ブック・板垣祐介)

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