昨年の南関東牝馬クラシック2冠馬
スピーディキック(牝4歳、浦和・
藤原智行厩舎)が、
かしわ記念・交流G1(5月4日、船橋)に挑む。今年初戦は
JRAの
フェブラリーS・G1に挑戦して6着だったが、直線で前が壁になる不利がなければ、と南関東ファンに思わせる走り。再度の一流牡馬との対戦を前に
藤原智行調教師に心境を聞いた。(聞き手・大野 英之)
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フェブラリーSは6着。初めて
JRA勢相手に戦った。
藤原智行調教師「やれることはすべてやって臨んだ。レースで不利を受けたが、
スピーディキックの強さを見せることはできた。ただ、スムーズだったとしても勝てたとは思わない」
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かしわ記念へ向けての調整は。
藤原師「(前走が)不完全燃焼だったので、いつもより元気かな。放牧先でいつもより乗り込んで、ある程度は仕上がっている状態。(前走で)コンディションを作っていたので、いい感触が残っている。カイバはこの馬なりに食べている」
―船橋の深い馬場と牡馬相手に船橋の交流G1を狙った理由は。
藤原師「ここしかなかった。適性はマイル、そこから前後2ハロンぐらいまで。(馬場が)深ければ1800メートルのつもりで走ればいい。南関東の開催でホームだと思っているし、今回は終始ダートなので、前走以上の走りをしてくれると思う」
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かしわ記念後のローテーションは。
藤原師「
JBCレディスクラシック(11月3日、大井)を目標にしているが、その間のレースがない。9月くらいに1回は使いたいと思っていたが、見当たらない。(重い)斤量を背負いたくないし、牝馬なので遠距離の遠征も(厳しい)。本当に見つからないので中央とか2000メートルの交流重賞とかも考えている」
―海外遠征などは考えていますか。
藤原師「(
パンサラッサが勝ったサウジCの優勝賞金)13億円は夢があるなと思いますが、海外とかは考えていません。馬に合わせて、できるだけ多くのタイトルを取らせるのが仕事だと思っているので。馬主さんが喜んでくれて、(引退した馬のプロフィールに)たくさんタイトルを並べたい」
スポーツ報知