ゴールデンウィークが始まる週末…。
開催は、福島が新潟競馬場に替わって「東京&京都&新潟」の3場となる重賞はまず土曜日に東京競馬場でダービーの
トライアル戦GII
青葉賞(東京・芝2400m)。そして日曜日に京都競馬場での3年ぶり開催となるGI
天皇賞(春)(GI・京都・芝3200m)がスタートする。
久々となる京都開催。4歳勢はもちろん、昨年天皇賞春を勝っている
タイトルホルダーにしても京都コースは初経験となるわけだ。さらに週末は雨予報もあって、馬場適性もカギになってきそうだ。
過去10年データを使って馬券ヒントを探るこのコーナー。今回は、近2年の阪神競馬場開催分を除き、京都競馬場で開催された11〜20年分のデータを使って傾向を探っていく。
1. 1番人気馬は、京都競馬場で決して強くない?
いつものように、まずは人気上位馬の成績チェックから。
阪神競馬場分も加えれば、過去6年連続で連対を続けている1番人気馬。「強い」という印象もあるが、勝っているのは
フィエールマン(19&20年)・
キタサンブラック(17年)の2頭だけ。
京都開催分の過去10年成績となると【3・1・0・6】でさほど良くない。しかも09年から16年までの8年間、1番人気馬は馬券圏内にさえなっていない。
昨年同様に阪神競馬場ならば
タイトルホルダー優勢とも思えるが、京都開催となると確かに未知数になってくるわけだ…。
ちなみに2番人気成績は【4・0・2・4】。3番人気馬成績は【0・4・1・5】。やはり2番人気馬が成績が良いようだ。
ちなみに、ほかの人気順で勝っている3勝分は、4番人気(14年
フェノーメノ)、14番人気(12年
ビートブラック)、7番人気(11年
ヒルノダムール)の3頭。さて今年はどこから狙うのが正解となるのだろうか。
2.上位3頭総崩れはない?
さほど成績良くない1番人気に対して、好走傾向にある2番人気と、馬券圏内ならば5割の確率で絡む3番人気という構成。しかもこの上位勢3番人気馬が、揃って連対を外すということは京都開催分の過去10年でも発生していない。
14番人気の
ビートブラックが勝って大波乱となった12年にしても、2着になっていたのは3番人気
トーセンジョーダン。つまりはこれまで荒れた年でも「人気薄&人気薄」ということはなく、「上位3番人気以内&人気薄」という組み合わせだったということ。
軸馬は上位3番人気までの馬から選んで、相手には人気薄も絡めていくという馬券構成が正攻法なのかもしれない。
3.人気薄で狙うタイプとは?
では人気薄馬はどういうタイプを選んだらいいのか? これは前走ローテを見るのが良さそうだ。
京都開催での過去10年分。2ケタ人気で馬券になっている馬はのべ5頭(
カレンミロティックは重複2回)いる。それは20年2着
スティッフェリオ(11番人気)・16年2着
カレンミロティック(13番人気)・15年3着
カレンミロティック(10番人気)・14年3着
ホッコーブレーヴ(12番人気)・12年1着
ビートブラック(14番人気)である。
共通項は、すべて前走が「
日経賞もしくは
阪神大賞典」ということ。
日経賞ならば3着以内、
阪神大賞典ならば10着までが要件を満たしているといえる。
今年、人気薄で当てはまる可能性がある馬は、「
日経賞組」ならば3着だった
ディアスティマ。人気下位での「
阪神大賞典組」となると、
サンレイポケット、
アイアンバローズ、
アフリカンゴールドあたりか。先ほどいったように軸にするならば上位からでも、相手人気薄で一発狙うならばここら辺の馬たちが面白いのかも?
(netkeiba編集部)