スマートフォン版へ

【青葉賞】ダービー切符を手にしたスキルヴィングに、クリストフ・ルメール騎手「G1ホースだと思います」絶賛

スポーツ報知
  • 2023年04月30日(日) 06時15分
◆第30回青葉賞・G2(4月29日、東京競馬場・芝2400メートル)

 日本ダービートライアルの第30回青葉賞・G2は29日、東京競馬場で行われ、キタサンブラック産駒の素質馬スキルヴィングが1番人気に応える3連勝Vで、2着ハーツコンチェルトとともに頂上決戦の優先出走権を獲得した。鞍上のルメールは「G1ホースだと思います」と絶賛。青葉賞優勝馬のダービー未勝利ジンクス打破をかけ、同じ父を持つ皐月賞馬への挑戦に向かう。

 強烈すぎる勝ち方に、実況をもかき消すどよめきがスタンドを包み込んだ。スキルヴィングは道中、11番手の外を追走。ルメールが「安全に乗った」と振り返るように、直線は大外に持ち出した。圧巻はその後だ。残り400メートルまでは持ったまま。新馬戦で土をつけられたヒシタイカンと並走していたが、軽く追われると脅威の加速で一瞬にして置き去りにした。上がり3ハロンは最速タイの34秒1。鞍上は「G1ホースだと思う」と最大級の賛辞を送った。

 1・7倍の圧倒的1番人気に応える快勝。世代NO1を決める戦いへ、一気に視界が開けた。ダービーで待ち構えるのは無敗の皐月賞ソールオリエンス。同じキタサンブラックの血を引く強敵だが、終盤大きく内によれる幼さを見せつつも勝ち切ったスキルヴィングの底力も、決して見劣りはしない。「だんだん大人になってきているし、ダービーの頃にはトップになると思う」と、名手ルメールの期待も高まるばかりだ。

 木村厩舎は昨年、のちの年度代表馬イクイノックスでダービー2着の苦杯をなめた。今年はその忘れ物を取り返しにいく戦いだ。木村調教師は「まず無事ならば、ですけれど」と前置きしながらも、「勝ちたいですね」と静かに、しかしき然と決意を表した。同舞台で行われる前哨戦ながら過去一度も本番を勝った例がなく、「競馬界の七不思議」とも言われる青葉賞馬。圧倒的な“スキル”で、その歴史を変える。(角田 晨)

 スキルヴィング 父キタサンブラック母ロスヴァイセ(父シンボリクリスエス)。美浦・木村哲也厩舎所属の牡3歳。北海道安平町・ノーザンファームの生産。通算4戦3勝。総獲得賞金は7402万3000円。重賞初勝利。馬主は(有)キャロットファーム。

スポーツ報知

みんなのコメント

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・コメント非表示の使い方
  • 非表示をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

アクセスランキング

注目数ランキング

ニュースを探す

キーワードから探す