◇G1・
天皇賞・春(2023年4月30日 京都芝3200メートル)
約2年5カ月の整備工事を終え、
センテニアル・パークとして生まれ変わった京都で最初のG1「第167回
天皇賞・春」が30日、17頭で争われた。
クリストフ・ルメール(43)騎乗の
ジャスティンパレスが差し切り、6度目のG1挑戦で初制覇。なお、1番人気
タイトルホルダーは2周目の3コーナー付近で失速、競走中止となった。
勝負どころで歓声と悲鳴が入り交じった。前年覇者にまさかのアク
シデント。単勝1.7倍の断然人気だった
タイトルホルダーは先頭を走っていた2周目3角付近で馬群からズルズル後退していく。4角で競走を中止、下馬した横山和が心配そうにパートナーの体をさすりながら馬運車に乗り込むまで寄り添った。
検量室に戻って来た鞍上は栗田師とともに厩舎地区にいる
タイトルホルダーの元へ。報道陣の前に戻って来た栗田師は「馬は大丈夫そうですけど、これから検査します」と報告。続けて「右が少し硬い感じ。下り坂で(フォームが)ばらけたみたい」と説明した。その後、
JRAは右前肢ハ行と発表。84年の
グレード制導入後、
JRA平地G1における1番人気の競走中止は02年
菊花賞ノーリーズン以来、6頭目となった。
スタート後は
アフリカンゴールドにハナを奪われて2番手に控えたが、スタンド前では再び先頭へ。自分の形に持ち込むも、まさかのアク
シデントで当レース連覇はならなかった。圧倒的なパフォーマンスでG13勝を挙げたスターホース。多くのファンが再び、王者の走りを見られる日を待ち望んでいる。
スポニチ