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【北斗盃予想】人気の中心ベルピットが絶好調桑村騎手を背に一冠目奪取か

  • 2023年05月03日(水) 18時00分
 遡ること2週間、2023年のホッカイドウ競馬は、今年デビューのルーキー阿岸潤一郎騎手による初騎乗初勝利で幕を開けた。阿岸騎手は続く第2レースも勝利し、瞬く間にホッカイドウ競馬ファンの心を掴んでみせた。同期である宮内勇樹騎手も翌日には初勝利を飾っており、2人の活躍は今年の要注目トピックスとなったわけである。だが、その話題を掻っ攫う勢いでロケットスタートを切ったのが中堅の桑村真明騎手だ。第1回開催4日間を終えた時点で、重賞を含む14勝の固め打ち。ずば抜けた成績を残している。6勝で2位につけているのが最年長の井上俊彦騎手であり、こちらもファンに取っては熱い展開だ。まだ結果を予想するには尚早だが、世代を超えた今年の騎手リーディング争いは面白くなりそうである。

 さて、今週行われる北斗盃は3歳三冠競走の一冠目。こちらは世代を同じくする馬たちの争いである。重賞2勝、JBC2歳優駿2着という実績から、ベルピット中心という見方が当然だ。叩き台のレースをきっちり勝っての臨戦とあって状態面に不安はなく、勢いに乗る桑村騎手が鞍上というのも心強い。懸念材料を挙げるとするならば、内回りコースが未経験という点だろう。得手不得手が出やすい舞台であり、足元を掬われる可能性もなくはない。

 その点において逆転候補に浮上するのは小国厩舎の2頭、ニシケンボブプルタオルネということになる。前者はこの舞台でオープン勝ちの実績があり、また、笠松・園田で小回りコースの走り方を覚えてきた。後者は門別内回りの経験こそないが、船橋マイルの平和賞で見せた器用な立ち回りはここにつながるものだった。ベテラン井上騎手の技にも注目したい。

 ペースを作るであろうエアポートライナーも名前を挙げておく。遊び癖がネックの馬なのだが、道中急かされ続けることになる内回りなら、案外、真剣に走り切れるかもしれない。良化途上だった前走からの上積みも大きいはずで、ダークホースはこの馬だろう。

(文:競馬ブック・板垣祐介)

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