「
東京湾カップ・S2」(3日、船橋)
速い流れのなか、後方を進んだ9番人気の
ライズゾーン(牡3歳、川崎・山崎尋)が直線一気。先に抜け出した
ルクバーをゴール手前でかわして重賞初制覇。8番人気の
ルクバーが2着。この上位2頭に「
東京ダービー・S1」(6月7日・大井)の優先出走権が与えられた。3着にも11番人気の
コロンバージュが入り、3連単は163万2820円の大荒れとなった。1番人気の
ピノホホッアは4着に敗れた。
ハイペースに乗じて直線、外から飛んで来たのは9番人気の
ライズゾーン。デビュー2戦目の昨年6月に挙げた初V以来の白星を、重要な一戦で挙げた。
逃げた
ヘルシェイクに
チェルカトローヴァが絡んで序盤からシビアな流れ。これを最後方から進めたが「馬のリズムを重視したら結果、あの位置に」と初コンビの
今野忠成は涼しい顔を見せる。
直線、先に抜け出した
ルクバーを目がけてエンジン全開。「直線半ばはニコニコしながら追ってた。きのう(2日、
若潮スプリントの
フジコチャンで)2着だったので、勝てて良かった」とベテランは静かにほほ笑んだ。
山崎尋美師も満面の笑みだ。「いつも(最後に)止まっちゃうけど、今野騎手の判断で勝ってくれた」と人馬をたたえた。次走は
東京ダービーへ。「これから良くなる素質を持った馬」と鞍上が言えば、トレーナーも「相手は強いけど、参加しましょう。脚質からマイナスにはならない」とキッパリ。新たなスターホースが世代の最高ステージへ名乗りを上げた。
提供:デイリースポーツ