スマートフォン版へ

【ヴィクトリアM】サウンドビバーチェ 昨年オークス&秋華賞のうっぷん晴らす

デイリースポーツ
  • 2023年05月10日(水) 06時00分
 「ヴィクトリアマイル・G1」(14日、東京)

 春の古馬牝馬頂上決戦でサウンドビバーチェが一発を狙っている。3歳時には激しい気性が災いし、G1に挑戦したオークス秋華賞でともに放馬のアクシデント。望むような結果を残すことはできなかった。それでも、一つ年を重ねて精神面が成長すると、前走の阪神牝馬Sを完勝。改めて資質の高さを証明してみせた。強力4歳世代の一角を担うドゥラメンテ産駒が、新緑の府中で嵐を巻き起こす。

 昨年の牝馬クラシックでのうっぷんを晴らす時が来た。サウンドビバーチェはG1に初挑戦したオークスで、ゲート裏の輪乗りの際に他馬に蹴られて放馬。競走除外となった苦い思い出がある。さらに秋華賞でも馬場入場時に再び放馬するアクシデント。ただこの時は出走が許され、勝ち馬から0秒4差の7着。前向きな姿勢は激しい気性と紙一重。それでも、かみ合いさえすれば、G1でも通用する素質は示している。

 そんな能力の高さを改めて証明したのが、重賞初制覇となった前走の阪神牝馬Sだ。放馬のリスクを減らすため、馬場入りした後に騎手を乗せる対策で無事にゲートに入ると、レースでは横綱相撲を展開。2番手から直線力強く伸びて完勝した。高柳大師も「ゲートに入ってしまえば素直ですからね。流れも向きましたが、いい競馬をしてくれました」と手応えをにじませる。

 大一番に向けた調教の動きにも、大物感があふれている。1週前に松山を背に栗東CWでマークした6F76秒9は、この日の最速。ラスト1Fも11秒3と鋭い伸びを披露した。トレーナーは「ジョッキーも時計を聞いてびっくりしていました。体感よりも早く動いているということですし、それは走る馬の特徴でもあると思います」と高く評価する。

 デビュー時に456キロだった馬体重は前走で498キロに。「すごく体が大きくなって、精神的な成長も少しずつ感じます。マイルはベスト。ゲート入りまで気は抜けないですが、力はありますから」と期待の口ぶり。父は今春の桜花賞リバティアイランド)、NHKマイルC(シャンパンカラー)を制したドゥラメンテ。父譲りの爆発力を秘めた4歳牝馬が、一気に頂点まで駆け上がる。

提供:デイリースポーツ

みんなのコメント

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・コメント非表示の使い方
  • 非表示をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

アクセスランキング

注目数ランキング

ニュースを探す

キーワードから探す