皐月賞3着の
ファントムシーフ(栗東・
西村真幸厩舎)。次走は
日本ダービー(5月28日・東京芝2400m)への出走を予定しているが、今朝10日は初コンビとなる
武豊騎手が跨って、レースに向けた2週前追い切りを行っている。
朝一番のCWへ開場直後に入場。
セレスティアリティが先行して、その後ろ、2馬身ちょっとのところに
ファントムシーフ。その3馬身ちょっと後ろに
ヒルノローザンヌという隊列で向正面を駆け抜けていく。
向正面での走りは少し行きたがっているようにも見えたが、あとでラップを確認すると、きれいな加速を踏めているのだから、このあたりはさすが
武豊騎手といったところ。4コーナーまで14秒台をキープして、最後の直線は外を選択して、真ん中に後ろから追走した
ヒルノローザンヌが割ってくるという展開。
最後の直線は中と外の2頭が併せ馬のような形だったが、
ファントムシーフの手応えは非常に楽。いくらでも伸びそうな手応えのまま、同入でのフィニッシュとなった。
時計は6F81.5〜5F66.4〜4F51.7〜3F37.1〜2F23.1〜1F11.5秒。道中だけでなく、最後の直線もしっかり加速。次走は初の2400mとなるが、距離延長に対する不安のない動き。そして、ジョッキーとの相性も非常に良いと感じさせてくれる走りだった。
(取材・文:井内利彰)