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【オークス】ゴールデンハインドの武市康男調教師「ひと泡ふかすには小細工をせず、この馬の競馬をするだけ」

スポーツ報知
  • 2023年05月17日(水) 06時15分
◆第84回オークス・G1(5月21日、東京競馬場・芝2400メートル)

 第84回オークス(21日、東京)に、10年間で5頭が連対と好相性の前走フローラS組から1、2着馬が参戦する。ゴールデンハインドで勝ち、平地重賞初制覇を達成した武市康男調教師(51)は15年ぶり2度目のクラシック挑戦で初制覇を狙う。

 調教師として2度目となるクラシックの舞台に、ゴールデンハインドを迷いなく送り出す。武市調教師は「前走後も引き続きカイバを食べてくれているし、ジョッキーも追い切りに乗って、ハミ受けの難しいところなど、くせはしっかりつかんでくれている」と勝ったフローラS後も好状態をがっちりキープしている様子だ。

 鈴木康弘元調教師の元で助手時代に培った経験が、開業18年目での重賞初制覇の糧となった。ペインテドブラックでの99年ダービーと菊花賞(ともに7着)。気難しい面があり試行錯誤しながらだったが「攻めることの勇気と大切さを実感した」。ゴールデンハインドも今年初戦のデイジー賞が「体が減って六分ぐらい」で2着。「使って暖かくなったら絶対に良くなる」と信じ、2走後のフローラSは、当時から14キロ増で結果を出し「しっかり乗り込むことができて、それに伴い体力がついての競馬だった」と振り返った。

 今年の3歳世代は、メイクアスナッチフェアリーSで2着、メイテソーロ青葉賞で4着など重賞戦線でも活躍が目立つ。「たまたまかもしれないけど、この世代は厩舎でじっくり乗り込んで、坂路主体の調整にしたことで、加減せずに同じメニューを繰り返すことができた」と攻めの姿勢にブレはない。

 逃げたフローラSで結果を出した以上、戦法も決まっている。「開幕週だけど、あの日はハナに行った馬がみんな差されていて、逃げるかどうか正直ギリギリまで迷ったのですが、(菅原)明良が僕の顔を見るなり『行ってもいいですか』と言って。あの一言で気持ちが固まりました」と晴れやかな表情で人馬をたたえる。

 08年桜花賞(マダムルコント=16着)以来のクラシックは「(同馬は)地方からの転入馬で、デビューから携わっての挑戦は今回が初めて」という大舞台。「距離が延びるのは問題ないですし、相手は強いですが、ひと泡ふかすには小細工をせず、この馬の競馬をするだけ」。先頭のまま樫の女王へ、迷いなく突き進む。(松井 中央)

スポーツ報知

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