「
川崎マイラーズ・S3」(17日、川崎)
来年から新春に移行する5月の南関東ベストマイラー決定戦は5番人気の
アイウォール(牡4歳、浦和・水野貴)が制した。鮮やかな逃走劇で重賞初Vに加え「
プラチナカップ・S3」(7月19日・浦和)の優先出走権をゲットした。2着に後方から追い込んできた3番人気の
スワーヴアラミス、1番人気の
デュードヴァンは伸び切れず3着。
さわやかな初夏の南風を切り、真っ先にゴール板に飛び込んだのは
アイウォール。鮮やかな逃げ切りだった。
ゲートが開くと外から
アランバローズが行きかけたが、前走の
トライアルV同様、これを制してハナを主張。
森泰斗は「少しズルいところがあるので、ペースうんぬんより、集中して走らせることに気をつけた」と振り返る。直線に入ってもスピードは衰えることなく、混戦の2着争いを尻目に悠々と先頭で駆け抜けた。
4度目の挑戦で待望の重賞タイトル。「3歳の頃から期待していた馬。ここでひとつ勝ててうれしい」と主戦は満足そう。「いつになくレース後、息が上がっていたので、頑張ってくれたんでしょう。馬を褒めてあげたいです」と笑顔だ。
今後は休養を挟んで、秋に備える。「やっと重賞を勝ててホッとしています。今回は目イチに仕上げました。昨年亡くなられた、先代オーナーにいい報告ができました」と
水野貴史師は感慨深げ。ひと皮むけた姿で、秋以降の南関マイル路線を引っ張っていくことだろう。
提供:デイリースポーツ