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【オークス】リバティアイランド名牝の予感!2冠へ末恐ろしいラスト1F10秒8

スポニチ
  • 2023年05月18日(木) 05時30分
 牝馬3冠の第2ラウンド「第84回オークス」(21日、東京)の最終追い切りが17日、東西トレセンで行われた。桜花賞リバティアイランドは主戦・川田将雅(37)を背に栗東CWコースでラスト200メートル10秒8と異次元の切れを披露。昨年スターズオンアースに続く史上17頭目の牝馬クラシック2冠へ、万全の仕上がりをアピールした。同レースは18日に出走馬と枠順が確定する。

 これはちょっとモノが違う。リバティアイランドがCWコースで刻んだラスト1F(200メートル)は10秒8!数字がモニターに映し出されるとスタンドの関係者からどよめきが起こった。

 17日のCWコース延べ384頭で最速。2〜5位は来週のダービー出走予定馬。1週前でしっかり追われた素質馬たちの数字を、全くの馬なりで凌駕(りょうが)した。それでも川田は「時計ほど無理している感じはなく、リズム良く走った結果、このような時計が出ました」と冷静。見守った中内田師も「能力の高い馬なのでこれぐらいの時計は出るだろうという感触でした」とこともなげに振り返った。

 最終追い切りは3頭併せの最後方からスタート。直線、最内から手綱を持ったまま2馬身突き抜けた。完歩が大きく見た目にスピードを感じさせないが、抜群の瞬発力は数字が示す通り。ラスト2F(400メートル)22秒3もこの日の最速タイ。川田は「先週セーブしたので、今週はある程度、気持ち良く体を使えるように調整しました」と説明した。

 新馬戦(新潟芝1600メートル)の上がり3F(ラスト600メートル)は86年以降で最速(1000メートルの直線競馬を除く)の31秒4。4コーナー16番手から差し切った桜花賞の32秒9は14年ハープスターと並ぶレース史上最速だった。中内田師は「ジョッキーに動かされ馬もよく動いてくれた。強い内容だったと思います」と回顧。その切れ味は歴代トップクラスと言っていい。

 525・9メートルの長い直線を持つ東京は、リバティの武器が最大限に生きる舞台。あとは2400メートルの距離にどう挑むかだが、師は「中間はリズム良く走らせるように取り組みました。前走の内容からこなしてくれるという希望も持っています」と手応えを口にした。史上17頭目の牝馬クラシック2冠をも歴史的名馬への“通過点”にしてしまうのか。21日、東京競馬場。驚異の末脚に刮目(かつもく)せよ。

 ≪アーモンドアイグランアレグリア級の逸材≫芝1600メートルのG1を上がり3F32秒台で制した馬はリバティアイランドを含めて過去に6頭のみ。G1最多9勝アーモンドアイ、同6勝で古馬マイルG1完全Vのグランアレグリアと競馬史に残る名牝が名を連ねる。リバティも歴史的名牝になれる可能性を十分に感じさせる。

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