青葉賞2着で優先出走権を獲得した
ハーツコンチェルト(牡3、美浦・
武井亮厩舎)は、
日本ダービー(3歳牡牝・GI・芝2400m)を勝つに相応しい血統の持ち主だ。
父の
ハーツクライは04年
日本ダービーの2着馬。産駒は19頭が出走し、14年の
ワンアンドオンリー、昨年の
ドウデュースで勝利を挙げている。また、2着も11年
ウインバリアシオン、17年
スワーヴリチャード、20年
サリオスの3回。出走頭数が多い
ディープインパクト産駒に勝利数、勝率で見劣るが、連対率では上回っている。
母系にも注目したい。母の父はアンブライドルズソング(
Unbridled's Song)だが、これは17年2着の
スワーヴリチャードと共通。また、母の父アンブライドルズソングの牡馬は東京芝2400mのGIに強く、
コントレイルが3戦2勝、2着1回、
スワーヴリチャードが1勝、2着1回、3着1回。2頭合わせて3勝、2着2回、3着1回の勝率50%、複勝率100%は驚異的と言える。
ハーツコンチェルト自身、前走の
青葉賞で東京芝2400mを初めて走り、
スキルヴィングから半馬身差の2着。コース相性の良さは示している。一気に相手が強化される本番でも、血統の
バックアップを受けての上位進出を期待したい。