競馬の祭典、G1・
日本ダービー(東京芝2400メートル)が28日に行われる。昨年、
ドウデュースで制した
武豊が今年騎乗するのは
皐月賞3着の
ファントムシーフ(牡3=西村)だ。
実戦で同馬の手綱を取るのは初めて。“テン乗り”でのダービー制覇は1954年
ゴールデンウエーブが最後だが、
武豊の輝くキャリアならジンクス打破は十分可能だ。
初めてダービーを制したのが98年の
スペシャルウィーク。翌99年は
アドマイヤベガで史上初の連覇を達成した。02年の
タニノギムレットでは史上最多となるダービー3勝目を挙げ、05年
ディープインパクトで通算4勝とした。
13年は
ディープインパクト産駒の
キズナで8年ぶりの5度目の優勝。父とその産駒の2代にわたって同一騎手のダービー制覇も史上初だった。
そして、昨年は53歳2カ月15日での史上最年長勝利で、史上初の50代ダービー制覇を達成。さらに20代、30代、40代に続き、50代でもVという大偉業で自身の最多勝を更新する6勝目を挙げた。
ダービー史に刻んできた前人未到の足跡。24日の共同記者会見では、「周りからは、なかなかテン乗りはダービーを勝てないという話を振られるけど、そういう話が今年で終わればいいなと思っている」と話した。69年ぶりのテン乗りVで、史上初となる2度目の連覇、史上最多7勝を現実にする。
スポニチ