「
日本ダービー・G1」(28日、東京)
ポールポジションの白帽ゲットだ。
皐月賞10着の
ベラジオオペラが、25日の枠順抽選で絶好の1枠1番に収まった。1冠目はまさかの大敗を喫したものの、無傷の3連勝でス
プリングSを制したように、能力の高さに疑いはない。これまで多くの馬が躍動した絶好枠から、世代の頂点に立つ。
巻き返しに向けて追い風が吹いた。1枠1番をゲットしたのは、
皐月賞10着のリベンジを大一番で期す
ベラジオオペラ。並びをチェックした上村師は「絶好枠ですね」とニヤリと笑った。
かつて、08年
ディープスカイ、09年
ロジユニヴァース、10年
エイシンフラッシュと3年連続でダービー馬を生み出し、19年には単勝12番人気の
ロジャーバローズが枠の利を生かして波乱を演出。過去15年で〈5316〉と、思わず二度見してしまう吉兆枠だ。「距離ロスなく行けるのが一番。外枠からのスタートでゴチャつくよりも、内枠でロスなく立ち回れるのもいいですね」と大歓迎した。
追い切り翌日の25日は軽めの運動。決戦の時に向け、着々と爪を研いでいる。「中間は短期放牧でリフレッシュさせたので、精神的にも良くなっていると思います。(そういう意味で)馬も楽なのではないかな」と、メンタル面にも充実ムードが漂う。
操縦性の高さは大きな武器だ。「展開が流れるかどうかでポジションが前になるか、後ろになるか。ただ、ジョッキーは乗りやすいと思うよ」。先行、差しを自在に操る
ロードカナロア産駒が、ポールポジションを味方に第90代ダービー馬の栄誉をほしいままにする。
提供:デイリースポーツ