「
安田記念・G1」(6月4日、東京)
初めてのマイル戦でも不安はない。
大阪杯で待望のG1初制覇を飾った
ジャックドールが、勢いそのままにG1連勝を狙う。
鮮やかに逃げ切った前走の
大阪杯は、22年12月の
香港C(7着)以来の休み明け。藤岡師は「間隔があいていて馬自体が緩んでいたし、太めもありました。そうかといってやり過ぎると疲れてしまう。調整は結構大変でした」と振り返る。苦労が報われた格好だが、2カ月ぶりの今回は前走とは違うという。
24日の1週前追い切りでは栗東CWで6F80秒7-35秒6-11秒1をマーク。師は「(
大阪杯で)体が1回できていたので今回は調整がしやすかったです。いい調整ができています」と納得の表情を浮かべる。デビュー15戦目で初のマイル戦。「血統、体形的なこともあるけど、間違いなくスピードがあります。持続力もあるし、1600メートルは絶対合うと思う」と力説した。
父
モーリスは15年
安田記念覇者で、父子制覇も懸かる。ここまで2勝している東京について師は「マイルを使うならベストな競馬場じゃないかな。大きい競馬場の方がスピードを生かせるし、全力で調整して勝ちにいきたい」と期待は大きい。
父は古馬になってG1初勝利を飾ると、快進撃を続けて国内外でG1・6勝を挙げた。その血を色濃く受け継ぐ5歳馬が、G1初勝利を機に再び連勝街道を突き進む。
〈1週前診断〉栗東CWで6F80秒7-35秒6-11秒1(一杯)。いつものように僚馬を追い掛ける形でスタート。徐々にラップを速め、直線でしっかりと抜け出して半馬身先着した。以前より瞬発力に磨きが掛かっており、マイルの瞬発力勝負にも対応できそうな印象だ。
提供:デイリースポーツ