2023年の2歳馬による新馬戦が今週末からスタートする。3日の東京5Rでデビューする
シュトラウス(牡2歳、美浦・
武井亮厩舎)は2週連続で調教に騎乗したレーンが素質を高く評価。ダービージョッキーがG1馬を母に持つ良血馬と開幕星を狙う。
名手に導かれて秘める素質を発揮だ。今年最初の新馬戦となる3日の東京5R(芝1600メートル)でデビュー予定の
シュトラウス(牡)は08年の
マイルCSを制した
ブルーメンブラットを母に持つ
モーリス産駒。G1馬の両親から受け継いだ才能に加えて、手綱を執るレーンは先週の
日本ダービーを
タスティエーラ、
目黒記念を
ヒートオンビートで連勝と勢いに乗っている。鞍上は「力強くていい馬」と期待を込める。
すぐにスイッチが入りやすい気性面の課題を持つが、それも2週連続の追い切り騎乗で手の内に入れた。1週前の美浦・Wコースでの併せ馬は、折り合いに苦労してちぐはぐな内容だったが、最終追いはWコース単走馬なりで5ハロン68秒8―11秒4をマーク。クロス鼻革を装着した効果もあった。
「他厩舎に抜かれて、一番きつい形になっても我慢できていたのは良かった」と人馬の息が合ってきた姿に目を細めた武井調教師は
ハーツコンチェルトで挑んだダービーがタイム差なしの3着。惜敗した大一番で見事な手綱さばきを見せられた。「そういうのは言えるんじゃないかと思います」と名手への信頼を深め、今度はパートナーとして頼もしい存在になる。「まだ若いところはあるが、調教の内容は良かった」とレーン。世代の頂点に続いて、次世代の“開幕戦”もきっちりと取りにいく。(坂本 達洋)
スポーツ報知