春の東京5週連続G1も終わり、先週から始まった2歳戦も
ヒートアップ。今週も東西で注目馬が初陣を飾る。東京土曜芝1600メートル戦では、宮田厩舎が送る
エリカエスティーム(牝、父
モーリス)が恵まれた馬格で調教でも上々の動き。ルメールを配し、デビューVの期待が高まる。
毎年、評判馬がスタンバイする6月東京戦。血統馬
エリカエスティームも評判を集めている。1歳上の半兄
ダイヤモンドハンズ(牡3=池江、父
サトノダイヤモンド)は昨年6月中京で新馬Vを飾り、
札幌2歳Sで3着に入った。妹は昨夏セレクトセールの1歳
セッションで7040万円(税込み)で落札された。500キロ近い雄大な馬格にも恵まれ、動きは目を引く。
早い時点でゲート試験も合格済み。先週1日の1週前追いではWコース6F82秒2〜1F11秒3(馬なり)。3頭併せで余力十分に抜け出した。管理する宮田師は「この時期の2歳としては十分過ぎるぐらい。1週前なのである程度時計を出しましたが、併せに行く時の迫力も凄くいい。今週(1週前に)しっかりとやったことで、さらに反応面など上積みが見込めると思います」と手応えを得ている。
母メチャコルタはアルゼンチンのG1馬(亜1000ギニー大賞典)。父は種牡馬としての地位を確立した
モーリス。
ピクシーナイト(21年
スプリンターズS)、
ジェラルディーナ(22年
エリザベス女王杯)、
ジャックドール(23年
大阪杯)と既にG1馬3頭を出し、多彩な子を送り出している点でも評価は高い。同師は「500キロ前後ありますが、重苦しいところはありません。気持ちの面でもひと追いごとに良くなっている。1600から2000メートルまでは持つタイプと見ています」と守備範囲の広さも見込んでいる。名手ルメールを配して、10日の東京5R新馬戦(芝1600メートル)でベールを脱ぐ。日本&香港でG16勝を飾った父
モーリスのG1初制覇は15年
安田記念だった。偉大な父の思い出舞台で初陣Vを飾れば、来春
桜花賞に一歩前進する。
スポニチ