「
東京ダービー・S1」(7日、大井)
地方競馬を代表する名手・
御神本訓史騎手(41)=大井=に、ついに“その時”が来た。無敗のまま、
羽田盃を6馬身差&レースレコードで圧勝した
ミックファイア(牡3歳、大井・渡辺和)で、自身14度目(1番人気3回)の
東京ダービー挑戦。悲願成就へ、最大のチャンスを迎えた。
ミックファイアの手綱を取り、2番手から早め先頭でクラシック1冠を奪取。「スピードがあって、無理せずあの位置。それで上がりも最速。かなりレベルが高い馬」と高評価する。だが、同じく
羽田盃を5馬身差で圧勝した
ミューチャリーで挑んだ2019年。
ヒカリオーソに2馬身差で敗れた悔しい経験があるだけに「今度はマークされる立場。厳しい戦いになる」と気を引き締める。
1999年に島根県の益田競馬(02年に廃止)でデビューし、通算2667勝(他にJRA6勝。6日現在)。数々の
ビッグタイトルを獲ってきたが、まだ“ダービージョッキー”の称号がない。「力だけじゃない。運もある。全てがかみ合ってこそだから。そろそろ(ダービージョッキーに)選ばれてほしいね」。独特の言い回しだが、期するモノへ、その瞳は真剣そのものだ。
提供:デイリースポーツ