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【エプソムC】横山和 ジャスティンカフェで巧腕発揮 弟・武史に続いた「力出してくれた」

デイリースポーツ
  • 2023年06月12日(月) 06時00分
 「エプソムC・G3」(11日、東京)

 北で東で、横山兄弟が大暴れだ。函館スプリントSは、ロードカナロア産駒の3番人気キミワクイーンが末脚をさく裂させ、待望の重賞初制覇を飾った。一方、エプソムCは1番人気ジャスティンカフェがV。テン乗りの横山和がきっちり末脚を引き出した。

 横山武が函館スプリントSを初制覇した約20分後、府中では兄の横山和が存在感を発揮した。初騎乗のジャスティンカフェを重賞初制覇に導き、横山兄弟初となる同日JRA重賞勝利を刻んだ。

 朝から雨が降り続き、やや重とはいえ水分を含んだ馬場。逃げたショウナンマグマが刻んだペースは前半1000メートル58秒3と、過去10年で最速だった。これを後方3番手から追走し、直線では大外に持ち出す。残り100メートルで抜け出すと、さらに加速。22年4着だったエプソムCで、実力が違うと言わんばかりに圧倒した。

 実戦では初騎乗だったが、2日の追い切りには栗東へ駆け付けて手綱を取った。「レースは見ていましたし、追い切りにも乗って、何の不安もなく乗れました」と明かす。「ジャスティンの走りやすいペース、位置取りとリズムで進めて、結果的にあの位置から。最後はしっかり差し切ってくれて力を出してくれた」とねぎらった。

 挑み続けて、今回が7回目。届きそうで届かなかった重賞タイトルを同馬に届けた。東京での勝利だけに、次なる大舞台を意識させる。安田翔師は「まだそこ(天皇賞・秋)まで考えてはいないですが、夏を無事に過ごしてほしい」と熟考する構え。進路はどこになろうとも、秋に弾みをつける勝利だったことは間違いない。

提供:デイリースポーツ

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