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【エプソムC】横山和生が初騎乗のジャスティンカフェを華麗にエスコート 弟・武史と同日重賞制覇を達成

スポーツ報知
  • 2023年06月12日(月) 06時00分
◆第40回エプソムC・G3(6月11日、東京・芝1800メートル、稍重)

 横山兄弟が11日、グレード制導入後2組目の同日重賞勝利を成し遂げた。23年サマーシリーズ開幕戦の第30回函館スプリントS・G3は横山武史騎手(24)=美浦・鈴木伸厩舎=がキミワクイーンで制覇。直後の第40回エプソムC・G3(東京)では、兄の和生騎手(30)=美浦・フリー=がテン乗りのジャスティンカフェでタイトル奪取。ともに騎乗馬を初の重賞制覇に導き、横山武から「横山兄弟最強だわ!」の一言が飛び出した。

 兄も負けてはいない。ジャスティンカフェと初コンビを組んだ横山和は、4角11番手の大外から豪快に差し切って重賞初制覇に導いた。「ジャスティンカフェの走りやすいペースと位置取りと、あの子自体のリズムで進むことができた」と喜びをかみ締めた。

 乗り難しい面が課題としてあったが、陣営は手応えを感じ取っていた。テン乗りの鞍上には1週前追い切りでコンタクトしてもらったほか、その前には併せた僚馬にも騎乗してもらい、ジャスティンカフェの癖を把握するための綿密なコミュニケーションを取った。7度目の重賞挑戦での初Vに安田翔調教師は「今週の追い切りは、ある程度なだめて(手綱を)放したらギアを残したまま走れた。今まで教えてきたことを馬が分かってくれていると感じた」と、精神面の成長にうなずいた。

 ジョッキーについても指揮官は「(横山)典さんからも、やってはいけないことなどいろいろアドバイスをもらっていたみたいで、そういうのが生きたのも大きいと思う」と、好騎乗をたたえることも忘れなかった。今後はしっかりと休ませて秋に備えるが、人馬の努力が報われた白星だった。(坂本 達洋)

 ◆ジャスティンカフェ 父エピファネイア母カジノブギ(父ワークフォース)。栗東・安田翔伍厩舎所属の牡5歳。北海道千歳市・社台ファームの生産。通算成績は15戦5勝。総獲得賞金は1億6376万6000円。重賞初勝利。馬主は三木正浩氏。

スポーツ報知

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