「ユニコーンS・G3」(18日、東京)
若手騎手にはしばしば実父以外に2人の“オヤジ”がいる。1人は作法を一から教えてくれる所属厩舎の管理調教師。すなわち師匠。もう1人は早い段階から積極的に起用してくれるオーナーだ。デビュー3年目の
永野猛蔵騎手(20)=美浦・伊藤圭=がユニコーンSで騎乗する
ニシノカシミヤは、伊藤圭厩舎が管理する西山茂行オーナーの所有馬。この一鞍は2人の“オヤジ”への恩返しになる。
ここまで通算71勝を挙げているが、重賞勝ちはまだない。「西山オーナーにはものすごくお世話になっていますし、師匠にはデビュー以来、すごく応援してもらっています。他の馬よりもというわけではありませんが、一層、気持ちの入る一鞍なのは間違いありません。そろそろ僕も重賞を勝ちたい」と気合が入る。
全7戦で手綱を取り、前走は古馬相手の2勝クラスを逃げ切り勝ち。「2歳から期待してきましたし、馬はすごくいい。前走はいい時計で逃げ切りましたが、全然オーバーペースな感じがしませんでした」。今回もスピードに任せて押し切るイメージを描いている。
提供:デイリースポーツ