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【宝塚記念】“人馬の絆”で悲願のGIタイトルを カラテ×菅原明良騎手が波乱を呼ぶ

  • 2023年06月22日(木) 19時15分
 6月25日に阪神競馬場で行われる宝塚記念(3歳上・GI・芝2200m)。豪華メンバーが集う春の大一番にカラテ(牡7、栗東・辻野泰之厩舎)が菅原明良騎手とのコンビで出走を予定している。

 カラテは父トゥザグローリー母レディーノパンチ、母の父フレンチデピュティという血統。3代母ゴールデンサッシュは全兄に88年マイルCSなどを制したサッカーボーイがおり、偉大な種牡馬ステイゴールドの母にあたる。

 18年8月に新潟競馬場でデビュー。勝ち上がりには8戦を要したが、3歳時にはスプリングSに挑戦するなど芝の中距離でレースを重ねた。転機は古馬入り後6戦目。鞍上に菅原明良騎手を迎え、初の芝マイル戦に出走すると、8番人気ながら3馬身半を付けて差し切り勝ちを決めた。

 そのままマイルを使い続け、同年12月から条件戦を連勝。OP入りを果たして東京新聞杯に出走した。先団で競馬を進めると直線半ばで馬群の間からしぶとく伸び、ゴール前の激しい追い比べを制して勝利。鞍上の菅原明騎手ともにマイル戦で重賞初制覇を飾った。

 以降も重賞含め安定した走りを見せたが、爪に不安を抱えており2勝目まではあと1歩届かずいた。22年2月、中山記念への出走を最後に高橋祥泰厩舎が解散。辻野泰之厩舎へ東から西への転厩となったものの菅原明騎手とのコンビは継続となり、同年秋に再び転機を迎える。

 マイルで初勝利を挙げてからはほぼ一貫して同距離中心に使われてきたが、陣営は3歳以来となる2000m新潟記念を選択。直近の成績が振るわなかったことも影響して当日は10番人気と低評価だったが、新潟の長い直線を早め先頭から押し切って見せた。そこからは天皇賞(秋)ジャパンCと一線級相手に健闘した。

 今年初戦の京都記念を回避したものの、立て直して挑んだ新潟大賞典を快勝。再び2000mで重賞の勝ち星を積み重ねている。通算成績は36戦8勝。

 これまでの8勝は稍重で2勝、不良で2勝と渋った馬場も得意としている。宝塚記念といえば梅雨時期の開催であり、一線級相手には善戦止まりとなっているカラテにとっては馬場が渋れば大チャンス。人馬ともに初の重賞タイトルを獲得した名コンビによる悲願のGIタイトル獲得を期待したい。

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