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【ラジオNIKKEI賞】“令和のテイオー”レーベンスティールの快進撃が始まる予感/トレセン発秘話

東京スポーツ
  • 2023年06月28日(水) 18時01分
 1年ぶりの実戦となった1993年有馬記念で奇跡の復活勝利を遂げたトウカイテイオー。手綱を取った現本紙評論家の田原成貴氏は当時を振り返って「今思い出しても感動する」とおっしゃっていました。その名の通り「帝王」ほか、「奇跡の名馬」とも呼ばれ、今も競馬ファンの記憶に、その雄姿は深く刻まれています。

 そんなトウカイテイオーを母の父に持ち、その血をしっかり受け継いでいるのが、GIIIラジオNIKKEI賞(7月2日=福島芝1800メートル)に出走するレーベンスティール。それも姿形からしてよく似ているんです。

「りりしい顔で、かっこいい。パッと見“トウカイテイオーだ”と思った記憶があります。すごく小顔で、目つきもかっこ良くて。初めて見たのは2歳の3月くらいだったかな。その時から非常にいい馬だなと思いました。何度も言うようですけど、とにかく本当にかっこいい馬なんですよ」と管理する田中博調教師も名馬の面影を感じずにはいられないようです。

 トウカイテイオーといえば“イケメン”で有名。バランスの取れた馬体や品のあるまなざし、走るフォームの美しさから“貴公子”と呼ばれたりもしました。実際にレーベンスティールの顔をよく見ると、トレーナーが強調するのも納得の端正な顔立ち。“かっこいい”って何度も繰り返してしまう意味がよくわかります。

 もちろん、かっこいいだけでなく、強さを兼ね備えているところもトウカイテイオー譲り。デビュー戦こそ、後の皐月賞ソールオリエンスに惜しくもクビ差で敗れたものの、次走の未勝利戦で3馬身半差の圧勝。そしてアタマ差2着を挟んだ前走の1勝クラスではさらに着差を広げて5馬身差の圧勝を飾って見せました。それもまだ成長の余地を多分に残す段階と言うのですから何とも末恐ろしい。

「牧場でも、ウチの担当者も紙一重でやってきているところはあります。まだ体質に弱さがあるので、思いっ切りは攻め切れない。そんな中でちょうどいいところを見つけながらやっていきたい」

 慎重な調整が続けられている中で迎える初重賞ですが、田中博調教師が「完成度がまだ低い中でも、いいパフォーマンスを見せてくれている。大きいところでも…と思わせる馬」と期待を隠さなければ、騎乗する戸崎圭も「能力的には重賞でも十分にやれていい」と言い切っているとなれば…。“令和のテイオーレーベンスティールの快進撃がいよいよ本格的に始まる予感がします。

(美浦の生き様女子・三嶋まりえ)

東京スポーツ

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