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【ラジオNIKKEI賞】「満点」騎乗!西村淳也騎手がエルトンバローズ重賞初挑戦初タイトルに導いた

スポーツ報知
  • 2023年07月03日(月) 06時00分
◆第72回ラジオNIKKEI賞・G3(7月2日、福島・芝1800メートル、良)

 東西で2重賞が2日に行われ、第72回ラジオNIKKEI賞・G3(福島)は、単勝3番人気のエルトンバローズ(西村淳)が快勝。鞍上の満点騎乗により3連勝で重賞を初制覇した。

 感情があふれ出た。西村淳は優勝を確信したゴール前、左手を突き上げてファンの歓声に応えた。エルトンバローズを3連勝で重賞初挑戦初タイトルに導き「コンビ3戦目だけど、一戦ごとに成長してくれている。うれしいです」と声を弾ませた。

 徹頭徹尾、会心の騎乗だった。「小回りなんでいいスタートだけを考えて」と発馬に集中し、1角までに3、4番手のインを確保。「これで負けたらしょうがない」というほど脚をためると、絶妙なエスコートで4角をロスなく進出。昨年の福島リーディング2位タイ(11勝)の実力を見せつけ、杉山晴調教師が「西村君の騎乗には満点を与えたいです」と賛辞を贈った騎乗で、半馬身差の戦いを制した。

 エルトンバローズが調教パートナーを務めるのは、同厩舎のジャスティンパレス天皇賞・春を制したG1馬と何度も併せ馬を消化しながら、ぐんぐん力をつけてきた。トレーナーも「ジャスティンパレス相手に互角以上に動いてくれるし、いいパートナーとしてともに成長してくれています」と目を細めた。

 今年はこれで3つ目の重賞タイトルを手にした伸び盛りの23歳は「(今年は)2着が多かったので、なんとか結果が出したかった。うれしいです」。エルトンバローズの今後について指揮官は「まだ成長が必要ですし、先の話になりますが」と前置きしながらも「究極的な目標はマイルCS(11月19日、京都)になります」と宣言。しっかり休養を取って、秋のG1を見据えていく。(角田 晨)

 ◆エルトンバローズ 父ディープブリランテ母ショウナンカラット(父ブライアンズタイム)。栗東・杉山晴紀厩舎所属の牡3歳。北海道浦河町・桑田牧場の生産。通算7戦3勝。総獲得賞金は6096万7000円。重賞初勝利。馬主は猪熊広次氏。

スポーツ報知

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