スマートフォン版へ

ソダシの半弟カルパ 新たな白毛伝説の始まり/POGマル秘週報

東京スポーツ
  • 2023年07月05日(水) 18時01分
 1日からスタートした2回函館開催(6日間)で計3鞍組まれている芝1800メートル新馬戦。その中でも最たる注目を集めそうなのが今週末9日の戦い。その理由は「アイドルホースソダシの半弟で同じく白毛のカルパ(父モーリス母ブチコ・須貝)が鞍上・武豊でデビューするからに他ならない。

 思えばソダシもちょうど3年前の同じ開催(2回函館4日目)、同じ番組(芝1800メートル新馬戦)でデビュー勝ち。まったく同じタイミングでの初陣は陣営の粋な計らいと言うべきか。

 ここまでの調整過程を振り返ると、栗東でしっかりと下地をつくった後、放牧を挟んで先月14日に函館入り。光り輝く白毛の馬体は姉同様で、多少コンパクトに映るくらいだ(馬体重は420キロ前後)。1週前追いとなった本馬場の併せ馬(4ハロン53.0-11.3秒)でファーストコンタクトを取った武豊は「動きはまずまず。芝でしっかり追ったのは初めてだからね。口向きの硬いところなんかは母に似ていて(適)距離は1800メートルくらいかな。シュッとは切れないけど、しっかり走れていましたし、洋芝も合いそう」と感触を伝えた後は「ソダシにもよく似ているね…色が。“尾も白い(面白い)”よ」と昭和ギャグをさく裂させるほどに上機嫌だった。

 もちろん、厩舎の評価も上々で「ソダシが勝ち上がっていることもあって函館を目標に。順調にきましたし、追い切りも(レースまでに)3本やれるのは予定通り。芝の動きやジョッキーの感触も良かったですからね。動きにまだ良化の余地はあるけど、前進気勢があって、力を出せる態勢ですよ」(北村助手)。

 姉の背中を追って新たな白毛伝説が始まるか、楽しみは尽きない…ときれいに締めくくりたいところだが、一方で当レースには強力なライバルがいることも付け加えねばなるまい。

 ルメールとのコンビで初陣に臨むレガレイラ(牝=父スワーヴリチャード、母ロカ・木村)だ。こちらも半兄に現オープンのドゥラドーレスがいる魅力的な血統背景の持ち主。ウッドでの1週前追いでは前を行く他厩舎の併せ馬の内を鋭く伸びて5ハロン66.3-12.3秒を馬なりのままマークするなど、動きの良さは函館で調整中の2歳馬の中で際立っている。

「まだ前後のバランスが取れず、左に張ったりする面がありますし、テンションの高さも(追い切り)本数を重ねて強くなってきている。ただ、そんな課題がある中でも(5ハロン)66秒台で楽に動ける馬はなかなかいない。脚力、能力は高いですね」(太田助手)

 現役最強馬イクイノックスを筆頭に、多くの好素材を擁する木村厩舎の中にあっても十分な評価を得ている。もちろん、このレガレイラ以外にも手ごわいライバルが潜んでいるかも…。

 白毛のアイドルの弟カルパが勝ち名乗りを上げられるのかという視点よりも、先々のクラシックにもつながる重要な一戦として注目してもらいたい。

(立川敬太)

東京スポーツ

みんなのコメント

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・コメント非表示の使い方
  • 非表示をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

アクセスランキング

注目数ランキング

ニュースを探す

キーワードから探す