スマートフォン版へ

【リリーカップC予想】有力馬回避で例年以上の混戦模様 前走からの巻き返しや1戦1勝馬に注意

  • 2023年07月12日(水) 18時00分
 今年は距離が1200mから1000mに変わり、施行時期も早まったこのリリーカップだが、全国トップレベルの2歳牝馬による、ハイレベルな戦いであることに変わりはない。そしてまた例年通り、いやむしろ例年以上に、難解な重賞である。

 ステップレースにあたるのが、6月21日に行われたウィナーズチャレンジ2競走。2着馬に1秒以上の差をつけてこれを逃げ切ったのがライトヴェールで、今回も出ていれば、「◎」がズラッと並んだはずである。予想が難しくなったのは、この馬の回避によるところが大きい。1000mの走破タイムで優劣がつかず、ダッシュ力とて、みな一様。根拠にできるものが少ないゆえ、前提として、どの馬にも勝機があると考えておくべきだろう。

 分からないからといって匙を投げては始まらない。筆者はモズミギカタアガリの巻き返しに期待した。1100mのデビュー戦は勝ち時計が平凡に映るが、この日は全体を通してタイムがかかっており、減点材料にはならない。1200mだった前走は道中の力みが祟って伸びを欠いた形。1000mは初めてだが、800mの能検では末脚が際立っていた馬であり、距離短縮でパフォーマンスを上げるタイプと見た。

 混戦ゆえに、3頭いる1戦1勝馬の「底知れなさ」に賭けるという手もありだろう。シシャモフレンドはストライド走法で、本質的に1000mは忙しい印象を受けるものの、初戦で刻んだラップには対応力が窺える。ジュデシャンスは2歳牝馬重賞で高信頼度を誇る、角川厩舎の所属。馬体の維持は課題だが、スケールの大きさは一級品だ。シトラルテミニに関しては、負かした馬が既に4頭も勝ち上がっているように、初戦のレベルの高さが評価の対象。今回の懸念材料は、内枠で揉まれた際の立ち回りである。

 名前を挙げられなかった馬を含め、今回のメンバーの多くが、11月のエーデルワイス賞に駒を進めるはずである。先回りして注目馬をピックアップしておくのも、楽しみ方のひとつだろう。

(文:競馬ブック・板垣祐介)

みんなのコメント

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・コメント非表示の使い方
  • 非表示をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

アクセスランキング

注目数ランキング

ニュースを探す

キーワードから探す