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【函館記念】遅咲きの大器ローシャムパークが重賞初制覇 夏重賞を席巻4歳馬からまた逸材出現

スポーツ報知
  • 2023年07月17日(月) 06時05分
◆第59回函館記念・G3(7月16日、函館・芝2000メートル=稍重)

 サマー2000シリーズ第2戦、第59回函館記念は16日、函館・芝2000メートルで行われ、単勝1番人気のローシャムパーク(ルメール)が重賞初勝利。7月以降に行われた3歳以上の重賞を全て制している4歳世代に、また逸材が現れた。

 遅咲きの大器が、北の大地で大輪の花を咲かせた。1番人気のローシャムパークが、外から鮮やかに差し切り、初の重賞制覇だ。過去10年で1番人気が1勝と荒れる名物ハンデ戦でジンクスも打ち破り、昇級初戦で一発回答。田中博調教師と抱き合って喜びを分かち合ったルメールは「いいパフォーマンスでした。こういう馬場で、すごくいい反応をしてくれました」と愛馬を絶賛した。

 強いのひと言だった。道中は外めの7番手を追走。1周目のゴール板付近でやや頭を上げたが、あとは危なげないレースぶり。他馬が勝負どころで激しく手が動くなか、軽く促すだけで大外から上がっていくと、直線はゴーサインを合図に力強く伸びて2馬身の決定的な差をつけた。鞍上は「馬は冷静に走ってくれました。3、4コーナーから良い脚を使うことができた」と喜んだ。

 開催最終日。悪い馬場で初の小回りだったが、陣営は自信を胸に臨んだ。「中山で1勝クラスを勝った時に馬場は稍重発表よりも重いイメージだったが、勝ち方が強烈だった。あの機動力ならローカル重賞を通過点にしたいと思っていた」。トレーナーの思惑通りの走りで、一つ階段を上った。

 7月に入り、CBC賞(ジャスパークローネ)、プロキオンS(ドンフランキー)、七夕賞(セイウンハーデス)と4歳馬が重賞で大暴れ。この馬も3歳時のセントライト記念(3着)で、ガイアフォースアスクビクターモアと接戦を演じた強い4歳世代の実力馬だ。

 次走について田中博師は「札幌記念(8月20日)も含めて慎重に」と明言を避けたが、秋は大舞台をも見据える。まだキャリア9戦と伸びしろも大きい。ダイナカールから広がる華麗なる一族の秘蔵っ子が、ここから上昇カーブを描いていく。(松末 守司)

 長澤まさみ初の函館競馬場に「とても爽やかですがすがしい気持ち」

 JRA年間プロモーションキャラクターの長澤まさみが、函館記念の表彰式でプレゼンターとして登壇。12R終了後にパドックでトークショーを実施し、多くのファンが駆けつけた。「函館競馬場には初めて参りましたが、競馬場からは海が見え、とても爽やかですがすがしい気持ちになりました。素晴らしいレースを通じて競馬場が一体となったように感じました」とコメントを寄せた。この日は1万4643人が来場した。

 ◆ローシャムパーク 父ハービンジャー母レネットグルーヴ(父キングカメハメハ)。美浦・田中博康厩舎所属の牡4歳。北海道安平町・ノーザンファームの生産。通算9戦5勝。総獲得賞金は1億1019万7000円。重賞初勝利。馬主は(有)サンデーレーシング。

スポーツ報知

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